BMS Agency

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最近のBMS界を気ままに追っかけます

歴代のA-1 ClimaXシリーズで『最もNot Air』だった作品は何か?【 #A1_10th 開催直前スペシャル】

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来月頭から無名戦17A-1 ClimaX 10thが開催されます。

無名戦は皆さんご存じの新人戦です。

 

一方でA-1 ClimaXとは空気作家が目立つことを目的としたBMSイベントであり、目立った作品には『Not Air』が投票されるという独自の特徴があります。

 

そして、Not Air率が一定の割合(80%)を超えた作家は空気作家卒業という称号を獲得できるため、空気卒業を目指した中堅作家が集まるイベントとなっています。

 

 

ここまでのルールを確認し、こう思った方はいませんか?

「歴代のA-1 ClimaXシリーズで、一番Not Air率の高かった作品は何か」

 

ということで、調査しました。

 

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本題に入る前に、A-1の歴史についてざっくりと振り返ります。

◆ イベント発足と歴史

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A-1 ClimaXはいちごびびえすと呼ばれる匿名掲示板発祥のBMSイベントで、2008年に加賀崎聡さんによって開催されました。

点数方式がLow Air / Mid Air / High Airという形式であったためNot Air票は存在しませんでしたが、当初から「空気作家卒業」というテーマは全くブレずに存在しておりました。

そして次のA-1 ClimaX 2ndからは恒例の"Not Air"が誕生し、現在もその流れを引き継いでいます。

 

下の表は歴代A-1の各種データまとめです。

 

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またこれらをグラフ化すると次のようになります。

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かつては「イベントそのものが空気」といった不遇の扱いを受けて平均インプレ数・作品数が落ち込む時期もありましたが、近年では無名戦と同じ会場で開催される影響もあり平均インプレ数が右肩上がりになっています。
昨年は作品数が歴代最低でしたが今年は既に28名の方が参加表明を行っており、昨年以上の盛り上がりを見せるのではないかと期待できます。

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↑ 今年開催の"A-1 ClimaX 10th"の参加表明ページ
 
 
ちなみに歴代で最も平均Not Airが高かったのは3rdで、驚異の平均50%越えを達成。
一方で平均Not Air率が最も低かったのは昨年の9thで、30%を割ってしまいました。
今年はこの記録を乗り換えたいところですね。
 

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↑"A-1 ClimaX 9th" Not Air率TOP3

 

◆ 歴代NOT AIR率ランキング TOP10

それでは、以下より歴代のA-1 ClimaXでNot Air率が高かった上位10作品をカウントダウン式で紹介していきます。
 
 
今回の集計はNot Air票が存在するA-1 ClimaX 2nd ~ 9th188作品を対象としました。
どの作品が出るか、予想しながら読んでみてください。

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〇 10位:80.430% [A-1 8th (2018年)]
イベント内総合順位:6位
イベント内Ave順位:3位
Not Air率:80.430% (1位/33作品)
10位はさんまのこぼねさんのTearslightでした。
10位にしていきなり80%の大台で、もちろん空気作家卒業となりました。
ゆったりめの曲調であり決して目立つような方向性の楽曲ではないのですが、その圧倒的な雰囲気・質の高さからNot Air票を総なめし、A-1 8thでNot Air1に輝いた指折りの楽曲です。
この手の楽曲で好評を博した実力は「本物」と言わざるを得ません。
 
 
 
〇 9位:82.857% [A-1 6th (2016年)]
イベント内総合順位:2位
イベント内Ave順位:6位
Not Air率:82.857% (2位/25作品)
9位はHYPER HYBRID("HYPER" MSMcorp. vs "HYPER" RYO-K)ユニットによる、HYPER HYPED HYPERION(HYPER "HYPER" MIX)がランクインしました。
その圧倒的な存在感は聴けば分かります。もはや言葉は要りません。
このランキングを集計するまでは、私はこれが歴代Not Air率1位作品だと思っていました。それくらいNot Air全振りな作品でした・・・がしかし、イベント内Not Air率ランキングは2位。世界は広いですね・・・
 
 
 
〇 8位:84.000% [A-1 3rd (2012年)]
イベント内総合順位:15位
イベント内Ave順位:12位
Not Air率:84.000% (4位/25作品)
8位はかゆきさんのAtenがランクインしました。
BMS楽曲では難易度の高いエレキギターを難なく使いこなし、泣きのギターメロでプレイヤーの心を大きく揺さぶってきます。
全体を通して安定した作品かと思いきや、後半の不思議系BGAも相まってインパクトが強く、空気作家卒業待ったなしとなりました。
 
 
 
〇 7位:85.000% [A-1 3rd (2012年)]
イベント内総合順位:3位
イベント内Ave順位:1位
Not Air率:85.000% (3位/25作品)
8位に同じくA-1 3rdからランクインしたのは、GREEDY GROOVE(syzfonics)さんのRestless Extentです。

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こちらも堅実な曲であり決して目立つタイプの曲調ではないものの、質が高く叩きも熱いドラムンベースとしてイベント内ではアベレージ優勝(5点満点中、Ave4.950…!?)を獲得。
有無を言わさぬ実力を見せつけました。
 
 
 
〇 6位:86.842% [A-1 4th (2013年)]
イベント内総合順位:2位
イベント内Ave順位:3位
Not Air率:86.842% (2位/16作品)
6位は日本ドラムンベース教団(NDK)でおなじみ、LUさんによるstratosphere(remix)でした。
LUさん=ドラムンベースという共通認識があったほどなので、そもそも空気作家か?という声も上がるほどでした。
やはり作るジャンルが固定されている作家は認知されやすく、空気脱却しやすい傾向にあるかもしれません。
原曲は8 to 7さんの同名のBMSです。
(間違えてこちらを試聴として紹介していたので訂正しましたm(_ _)m)
 
 
〇 5位:89.474% [A-1 3rd (2012年)]
イベント内総合順位:5位
イベント内Ave順位:11位
Not Air率:89.474% (2位/25作品)
5位は桃山さんの"お前らどうせ「今回も『JUMP』とか『跳』とか関連の単語をタイトルの中に入れるんだろうなー」とか期待していたんだろう?残念だがそう何度もJUMPネタで行くと思うなよ!俺だってそう何度もJUMP、JUMP言い続けたら飽きられるってことぐらい分かってるんだ!JUMPって言い続けた結果、JUMP本来の単語の意味が薄まるなんて状況にさせてたまるか!!!!(BMS edit)"でした。
そもそもタイトルが長すぎて、会場で一番最初に目がいくほどに目立っておりました。
しかもふざけている割に曲や譜面は滅茶苦茶良いというギャップが強く、強烈な印象を放つ怪作です。
その上で6位のLUさんに続き、桃山さんと言えば「JUMPERという認知があり、Not Air率のブーストに拍車がかかったのかもしれません。

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↑ 曲名が長すぎてLR2IRで正しくタイトルを取得できていない図
 
 
 
 
 
ここまでで十分Not Air率が高かったですが、

ここから先はNot Air90%以上の作品のみとなります。

 
 
 
 
 
〇 4位:90.000% [A-1 6th (2016年)]
イベント内総合順位:4位
イベント内Ave順位:3位
Not Air率:90.000% (1位/25作品)
こちらは最近のBOFシリーズでお馴染み、"One Way Street"などの名作Dubstepを数々輩出するsiqloさんによるViolent Shockがランクインしました。
ひとことで紹介するならば、この作品は「レべチ」です。出音のクオリティがあり得ないことになってます。
ムキムキのBGAも相まって脳天にぶっ刺さるタイプの作品です。
 
 
 
 
〇 3位:90.244% [A-1 4th (2013年)]
イベント内総合順位:1位
イベント内Ave順位:1位
Not Air率:90.244% (1位/16作品)
3位は差分師としてもお馴染みoxygenさんのBlue Screen of Deathがランクイン。
独特のシンセ・音使いから生まれる個性は唯一無二であり、空気作家とは言わせない強い存在感を放っております。
A-1シリーズでは珍しい、総合順位・Ave順位・Not Airの全てが1位となる歴代最強の強さを持っており、A-1シリーズと言えばこの曲が頂点と言っても過言ではありません。

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〇 2位:90.476% [A-1 5th (2014年)]
イベント内総合順位:2位
イベント内Ave順位:2位
Not Air率:90.244% (1位/15作品)
TOP10に初登場。唯一A-1 5thからランクインしたのはROKINAさんのViraStelia - Supreme Artifactでした。
「ボス曲」でお馴染みのROKINAさんですが、今回も例に漏れず高難易度ソフラン譜面まで用意して高いゲーム性を確保。
BMS作品としてみたときのクオリティが頭一つ抜けており、個人的優勝といった意見も多く歴代A-1のNot Air率2位という圧倒的な力量を見せつけてきました。
 
 
 
 
 
それでは最後に、188作品の中で頂点に立つ、栄えある第一位は・・・・
 
 
 
ジャンルはSchranz・・・・
 
 
〇 1位:91.304% [A-1 3rd (2012年)]
イベント内総合順位:2位
イベント内Ave順位:2位
Not Air率:91.304% (1位/15作品)
 
 
1位は2012年発表、takdriveさんのPTHでした。
音ゲー映えするフィルターマシマシの楽曲と、パーリーピーポーに憧れるシュール系BGAが組み合わさり、ついつい何度も触りたくなる中毒性の高い作品です。
 
そしてこの作品を語る上で外せないのが「SDVX譜面」の同梱です。
1,3,5,7鍵をSDVXの白鍵とし、他をツマミとして再現するという非常にアイデア溢れる譜面とSDVX映えする楽曲の相性が、他では見られないほどに画期的で面白いものでした。
さらに当時SDVXが稼働した直後だったこともあり、そんな勢いのあるSDVXを模倣したSDVX譜面はプレイヤーの興味を強く惹いたのでしょう。
 
 
そして最終的に曲・譜面・動画の全てが組み合わさって非常に印象に残る作品になったのかもしれません。
 
 
ということで8年越しとなりますが、
takdriveさんNot Air歴代1位おめでとうございます!
 
 
 
果たして今後この記録を抜ける作品は出てくるのでしょうか?
非常に気になるところです。
 
 
 

 

◆ 歴代Not Air率ランキング全順位・A-1賞

最後に、TOP10以下も含めた全188作品の歴代Not Air率ランキングを以下に示します。

サイズが大きいため注意

 

参加辞退・失格作品は除外してあります

 

2020/05/23追記 A-1 8thのNot Air率に集計ミスがあったため修正しました。

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こうして見ると、歴代でもNot Air率が80%を超えた作品は11作品しか無いようです。 

 

 

また、この表からA-1賞(全順位の丁度真ん中)は

【Not Air率40%】

Sho Fish Mechanical Black Cat   7th
U-hey feat.小彩 Smart Pretty   6th
奏(Sound Crucible) everlasting dream   5th

これらの作品だと判明しました(あくまで2019年度地点)おめでとうございます!

 

 

 

※ちなみにSho Fishさん、U-heyさんは他の作品で無事空気作家を卒業されました。おめでとうございます。

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以上、2019年度までのA-1 ClimaX集計でした。

今年のA-1 10thも楽しみになってきましたね。

 

 

 

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初代A-1 ClimaXの印象的なインプレルール