BMS Agency

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最近(2020年)のBMS界を気ままに追っかけます

#BOFXVI チーム考察 (7) [DokiDoki Enka Club]

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[DokiDoki Enka Club]

cap:kanone

 

kanone(曲)、Kaoru/Brilliance(曲)、Chiflie(曲)、Sennzai(歌唱)、ひめりんご(歌唱)、出前(BGA)、Shuto(BGA)、hi-low(サポート)

 

comment:Just Enka

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Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部!)と言えば、Steamでレビューが14万もありながら評価レベルが「圧倒的に好評」という名作ノベルゲームですが、

 

BOFXVIに唐突に現れたのは、名前がどこか似ている「DokiDoki Enka Club」チーム。

 

チームジャンルは闇鍋

結成理由はグラミー賞を取りたい!!!!!!!!!!!!!!!!

チームの共通点はそろそろ演歌が作りたくなってきたので・・・

という突っ込み所しかないチームですが、蓋を開けてみればkanoneさん・Kaoru/Brillianceさん等といった歴代BOF目玉作家が集結しました。

BOF演歌は前代未聞ですが、果たして・・・

 

 

 

◆ メンバー分析

(1)kanone

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kanoneさんはBOF2011以来、ほぼ毎年BOFシリーズに参加している定番作家の一人です。BOF2011に彗星のごとく現れ、初参加で12 / 369位を獲得する大活躍を見せました。そんなkanoneさんは2012、2013とGalaxyシリーズでBOFに連続参戦。時には長沼浩太という謎の偽名軍団に扮してBMSを登録していたりしました(BOFU2015のU+NIが該当)。

↑BOF2012"Infinite Galaxy" 個人中央値8 / 393位

ここ数年ではBOFU2016のCO5M1C R4ILR0AD得点・中央値ともに3位を獲得。BOFシリーズを表彰台の上から眺めたことのある作家です。

(※BOFU2017・G2R2018だけ例年より順位がやや低いですが、2017はBMS化の音量で失敗、2018は登録当初がBGAなし・N譜面のみという楽曲以外の部分で減点を受けたためです)

そんなkanoneさんの作風は、とにもかくにもエネルギッシュ。その激しくて叩き映えする楽曲は、BMSとの相性が抜群に良いです。

そして、なんとkanoneさんはmaimaiにて花と、雪と、ドラムンベースという楽曲で演歌×EDMな楽曲の制作経験があります。しかも花と、雪と、ドラムンベース2020年9月24日よりカラオケDAMで配信されるという人気ぶりです・・・!

よってkanone feat. せんざいユニットは演歌との相性が抜群。今年もカラオケDAM入りを目指します(?)

↑【maimai】花と、雪と、ドラムンベース。/kanone feat. せんざい

 

(2)Kaoru/Brilliance

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Kaoru(旧名義:Brilliance)さんは主に2007~2012年頃に活躍していた異端児です。

BOF2008ではHateさんとの合作"Quark"にて得点9 / 154位を獲得。他にはパッケージイベント(plugout4)の作品ですが宇宙テレビも有名です。今ではプロのアニメーターとなったヨシベ(吉邉尚希)さんのBGAと合わせて必見。

そんなKaoru/Brillianceさんですが、BOF2012ではMONOLITH名義で宮子を発表し、BOF2012会場に一大センセーションを起こしました(個人・中央値4 / 393位)。未だに多くの方の頭に残っている「怪作」です。

↑BOF2012 宮子(やや閲覧注意

さらに躍進は続き、2013年にはGENRE SHUFFLE 2(参加者には適当なジャンルが指定され、それに沿ったBMSを作らなければならないBMSイベント)にてUK HARDCORE ENKA(UKハードコア+演歌)という無茶ぶりジャンルを引いたにも関わらず、まさにジャンル通りな作品を提出し優勝をかっさらいます。

そんなKaoru/BrillianceさんはBMSにおけるレア作家の一人であり、今年はBOFU2015のトリクロマチックダイアリーから5年ぶりBMS制作となります(BOFU2015は#ありがとうゆゆ式チームで偽名出場でした)

過去には演歌適正抜群だったKaoru/Brillianceさん、7年ぶりの演歌の破壊力は果たして・・・。

 

(3)Chiflie

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(実態が不明なので、暫定でkanoneさんとKaoru/Brillianceさんの平均値です)

チーム曲数変更締切間際に突如現れた、謎の作家Chiflieさん。

過去にVTuber活動をしていた千振ひろはさんと関係があるのでしょうか・・・?

www.youtube.com

BMS制作経験は無い上、過去の楽曲も確認できなかったので謎に包まれておりますが、kanoneさん・Kaoru/Brillianceさんの関係者(もしくは偽名)と予想します。

 

 

(4)サポートメンバー

サポートメンバーは以下の通りです:

Sennzai(歌唱)、ひめりんご(歌唱)、出前(BGA)、Shuto(BGA)、hi-low(サポート)

 

BMS作家別にサポート担当を分類すると・・・

 

(1)kanone

Sennzai(歌唱)・Shuto(BGA)・hi-low(サポート)

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花と、雪と、ドラムンベースに引き続き、演歌歌唱をSennzaiさんが務めます。

(Sennzaiさんの紹介は[優勝したらSHIKIさんが焼肉奢ってくれるらしい]チームの分析記事でも行っています)

さらに、BGAにはBOFU2016のCO5M1C R4ILR0ADでギャラクシーな動画を担当したShutoさん。宇宙×演歌という未知の領域へ飛び込みます。

hi-lowさんのサポートは誰担当か明記されていませんが、BOFU2016でkanoneさんの譜面担当をした繋がりがあります。hi-lowさんのチート級サポート(詳細は空読無 白眼さんの記事参照)により、今年は渾身の一作になるのではないかと予想します。

 

(2)Kaoru/Brilliance

ひめりんご(歌唱)、出前(BGA)、hi-low(サポート)

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UK道中HARDCORE万丈に引き続き、演歌歌唱をひめりんごさんが引き受けます。

ひめりんごさんは2011~2016年頃にニコニコの歌い手として活動していた方です。その美しいビブラートは本人特有の強い武器であり、ニコニコでもいくつもの動画がマイリスト1000を超える根強い人気を誇っております。

また、hi-lowさんはUK道中HARDCORE万丈で譜面担当をしていた繋がりで、Kaoruさんのサポートも行う可能性が非常に高いです。

ちょっと意外なのがBGA担当の出前さん。Kaoruさんの作品を引き受けるのは恐らく初となります(出前さんの紹介は[優勝したらSHIKIさんが焼肉奢ってくれるらしい]チームの分析記事でも行っています)。

この万全のサポートメンバーから、「UK道中HARDCORE万丈の再来」が大いに期待できます。

 

(3)Chiflie

→?(皆目見当がつきません・・・)

 

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(59.3+52.2+56.0)/3 = 55.8

(MAX)(76.0+52.2+56.0)/3 = 61.4

(MIN)(52.5+50.0+50.0)/3 = 50.8

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データだけで見るとTOP20が本命とはなっておりますが、明らかに過小評価かと思います。このチームはテーマに「演歌」という劇薬を持っており、その作品次第では今年のBOFの話題をかっさらう可能性大なので、チーム・個人ともにTOP10以上もおかしくないと考えます。

 

このチームの強みは、「あらゆるジャンルを音ゲーに昇華するのが職人レベルで上手い」という点です。kanoneさんの音ゲートランス・音ゲーハイテックなどはもちろん、KaoruさんはUK HARDCORE ENKAボルテ体操第一など意外性のある切り口で強さを発揮します。そして楽曲だけでなく、それを譜面に落とし込むことができる職人hi-lowさんも在籍。過去に演歌でも実績を作ってきたメンバーだからこそ、かなり難しいであろう「演歌」というテーマを、きっとBMS用に調理してくれるだろう・・・と胸が膨らみます。動画・歌などのサポートメンバーも充実しており、実力・話題性もとにかく豊かなこのチームは今年のBOFを荒らすのではないでしょうか・・・

 

チームの弱みは、強みと表裏一体でテーマが「演歌」であることです。演歌をBMSに上手く落とし込めたら拍手喝采で評価はうなぎ上りですが、単純に演歌は音ゲー向きのジャンルではないため、しっかりと作戦を練らなければなりません。そんな難題に挑むわけですから、はなから人気ジャンルで勝ちに来てるチームに対抗できるかは読めません。なので、本当にもう作品次第という感じです。

 

また、楽曲数確定の締め切り間際に滑り込んで参加となったChiflieさんがあまりにも未知数です。さらに、ぱっと見た感じだとChiflieさんのサポートとなる方が見当たらないのが非常に不安です・・・杞憂となれば良いのですが。

 

(あとは、どうか楽曲にDoki Doki Literature Club!みたいなホラー要素がありませんように・・・)

 

 

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かつてGENRE SHUFFLEで「勝ちジャンル(引けば優勝)」と言われてきた演歌

現在は、そもそも演歌BMSを作る人がいなくなってしまいました。

雨降り過ぐそんな現状から一転、2020年に演歌の波を生み出せるか・・・あゝドキドキ演歌クラブ、北へ北へと向かいけり。

 

 

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[お知らせ]

先週から始めたチーム紹介ですが、やはり私一人の知識では限界があることをひしひしと痛感します(誤った情報で紹介してしまった作者様におかれましては、誠に申し訳ございません)。
そこで、(5) [BADMEN]以降からはプレイヤーのBlackさんにご協力いただき、事前に情報のチェックを行いながらチーム分析記事を書かせていただいております。深く感謝いたします・・・!

 

今後は、よりリサーチの高まったチーム分析記事をお楽しみください。