#BOFXVI チーム考察 (14) [ATMon]
[ATMon]
今年一皮向けた作家で構成された若手チーム、ATMon。イベントに参加するごとに刷新されていく姿は、さながら日々進化を続けるATMのよう(?)。
そんな、今急上昇中のATMonチームに迫ります。
◆ 過去の戦績
ATMonチームの前身は、無名戦15内で作曲が上手い3人組(SOMONさん・あとぅすさん・かむちゃうらるさん)のチームであり、過去にはG2R2018・BOFXVに参加しています。年によってチーム名は違いますが、チームメンバーの名前から取ってきているのは共通なので、ここでは同じチームとして扱います。
チーム順位から分かる通り、このチームは年を追うごとに着々と成績を上げており、特に昨年はチームメンバー全員が個人で上位50%に入ったため、チーム単位での強さが確認できます。
そんな3人組チームですが、今年はかむちゃうらるさんが休戦ということで、残った2名で彼の分まで戦い抜きます。
それでは、以下よりメンバーの分析です。
◆ メンバー分析
(1)SOMON
SOMONさんは、2017年開催のコピアレ限定BMSイベント「WE LUV VGBMS」でデビューを迎えた若手作家です。
初BMSの2017年は苦戦気味でしたが、続く2018年には無名戦15で13 / 65位、そして2019年にはA-1 ClimaX 9thで優勝など、年を追うごとに着々と進化を遂げております。その軌跡は、BOFの過去戦績からも分かる通りです。
そんなSOMONさんですが、今年前半は6月に開催されたA-1 ClimaX 10thの主催業務に集中しておりましたが、主催が終わってからは作家として注目の的となりました。今年8月のWORLD WARでは、並み居るエイリアン軍と肩を並べて4 / 104位という大躍進を決め、地球軍のNo.2として作家陣を牽引するほどの大きな存在に。まさに今最も熱い作家の一人と言っても過言ではありません。
さらにSOMONさんの恐ろしいところは、その透き通るように美しい楽曲だけではなく、美麗な3Dの本格BGAも自作している点です。まさに無名戦15組のマルチクリエイター枠として、今後注目を浴びること間違いなしのエース級作家です。
今年のBOFでも前年度より良い成績を出せる可能性を秘めているため、昨年の中央値32位超えを目指し、さらなる魔境へと突き進んでいきます。
(2)あとぅす
あとぅすさんは2017年冬に開催された「BMSをいっぱい作る2018」でデビュー。
活動初期からトランス系作家として積極的にイベント参加を繰り返しておりましたが、転機を迎えたのは今年のA-1 ClimaX 10th。チームメンバーのSOMONさんが主催を担当するということで、自分も本気で挑む!と意気込んだ(ご本人のブログ参照)結果、参加作品のLiVEMeTALはアベレージ4 / 39位という大躍進を達成。
しかし、あとぅすさんの活躍はまだまだ終わりません。A-1直後に開催されたMutual Faith 3では、初の歌モノという障壁を感じさせず、参加作品のFIRST PROMIZEは堂々のTOP3入りを果たしました。かつてのトランスだけではなく、歌モノ作家としての新境地を開拓しています。
今年一年で急激な覚醒を遂げたあとぅすさんは、今や上位常連作家と言っても過言ではないでしょう。SOMONさんと同様、今が熱い旬の作家としてBOFXVIでは過去記録の更新が期待されます。
(3)サポートメンバー
サポートメンバーは以下の通りです:
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橘花音さんは2013年からnmkさんのユーロビート楽曲で何度もボーカルを担当している、ベテランボーカリストです。なお、歌唱だけではなく作詞もこなします。
過去には、ユーロビートの名作BMS「図書室のエルザ」の歌唱担当をしておりました。
りーふぱいザウルスさんは、今年のMutual Faith 3であとぅすさんの一枚絵を担当した絵師です。
ジャケットイラスト1枚でFIRST PROMIZEを3位まで持ち上げたのですから、その絵の魔力は計り知れません。
今回のBOFXVIでも、FIRST PROMIZEと同様にあとぅすさんのジャケット担当となる予定です。
またサポートには書いてありませんが、おそらく動画BGAはSOMONさんが担当します。
◆ 順位予想
最後に順位予想です。
(予想)(61.3+56.9)/2 = 59.1
(MAX)(67.7+59.9)/2 = 63.5
(MIN)(50.9+53.2)/2 = 52.1
さて、今年のBMSイベントを席巻した方々のチームということもあり、データではTOP10周辺が本命となっています。作品次第ではさらに上位を狙えますし、メンバー全員の結果が振るわなくとも昨年のチーム順位32位は超えられそうです。
ATMonチームの強みは、まさに伸び盛り、今が旬の若手注目株であることです。まず今年のイベントを体験したプレイヤー陣からは強い支持を受けられること間違いなしであり、下位周辺で埋没する可能性は限りなく低いです。
BOFに向けた勢いも抜群で、新しい勢力として今年のBOFで幅を利かせてくるのではないかと私は秘かに注目しております。また、SOMONさんの動画師としての実力も折り紙付きであり、あとぅすさんのゲーム性豊かな譜面も合わせれば非常に質の高いBMSが用意できるチームではないかと思います。
もちろん、BOF常連のベテラン等と比べると知名度では劣ってしまいますが・・・その辺りは、今年のBOF以外のイベントでしっかりと現代プレイヤーの好みの動向を調べられた経験を以て、知名度の壁を跳ね飛ばして欲しい次第です。現に、今年の各イベントでTOP5入りを果たしている実績持ちなのですから、大いに自信を持って突き進みましょう。
そんなノリノリRIGHT ONなATMonチームですが、非常に気になる点が1つだけあります。それはBMS制作メンバーがいつもの3名から2名になっているにも関わらず、チームの曲数が3曲そのままであることです。
SOMONさんは今年8月に新作、あとぅすさんは今年7月に新作を出した都合により、両者ともあまりスケジュールには余裕が無いように思えます。その中で、最後の1作はどう持ってくるのかがあまり読めませんし、そもそも間に合うのか気がかりです(あとぅすさんは既に会場に登録しておりましたが)。
その上さらに、SOMONさんはTeam White Canvasチームにも参戦予定であり、BGA自炊のことを考慮すると合計3曲。力の分散は避けられず、かなり苦しい戦いとなる予感がしてきます。その辺りはあとぅすさんと協力しながら、スケジュールをうまく調整して問題を回避することを願います・・・!
BOFも16回も続けば、上位の顔ぶれはどんどん変わっていきます。いわゆる世代交代です。2020年、果たして今年の上位はどうなるのでしょうか?
今回紹介したATMonチームが、新しい風を吹かせる今年の新・上位チームとして君臨できるか・・・今、両者のお引出しの量が問われます。少しでも気になった方は、ATMonチームへのインプレ振込みを忘れずに。