#BOFXVI チーム考察 (15) [ #_606f ]
[#_606f]
BMS業界きっての音圧暴力団がBOFXVI会場を制圧するために、謎のコードネーム#_606fのもと集結しました。
チームページでは「シナジー(品爺)」を前面に出していますが、果たして作家同士でのシナジー効果を発揮することができるか・・・その破壊的手腕に注目です。
◆ 過去の戦績
厳密には過去に同じチームでの参加はありませんでしたが、メンバーが似ているチーム(Aoiさん・siqloさん)が過去に2つあったため、そちらの結果を示します。
2018, 2019にはikaruga_nexさん・庭師さんなどの別メンバーと組みながら参戦した2チームですが、そのどちらも結果はチーム戦上位10%に食い込むというかなりの名門チームです。
特に昨年はAoiさんが個人戦TOP10入りを果たしたため、チーム全体でも大きく躍進となる年でした。今年は新メンバーJun Kurodaさんを新戦力に加え、昨年に匹敵する上位進出を狙います。
それでは、以下よりメンバー分析に入ります。
◆ メンバー分析
(1)Jun Kuroda
Jun Kurodaさんは2015年の無名戦12でBMS制作デビューを迎えた方です。もともとK-Shoot MANIAで実力を示していた強豪作家であったため、初イベントの無名戦でもTerpsichoreで5 / 50位とかなり高い評価を得ております。
BOFシリーズにも2度の参戦経験があり、データ上ではBOFU2016のAnökumene(98位)が最高記録となっておりますが、SoundCloudでは101K再生されており、BOFの順位以上の好評ぶりが確認できます。
そんなJun Kurodaさんですが、現在はSoundCloudでの活動を中心としており、そのフォロワー数はなんと1万人超・・・かなりのフォロワーを抱えている大物作家です。
楽曲の作風は幅広く、バラード・ピアノソロといったアコースティックなものからハードコア・EDMといった音ゲー映え抜群のトラックまで網羅しており、そのどれもが一級品です。そして音ゲー方面では、各種商業音ゲーへの収録も経験済みであり、最近だとDeemoにThe Last Decisionが収録されました。
そんな手堅い活躍を広げるJun Kurodaさんは、今年は4年ぶりのBMS制作でありながらも鋭い結果を残すのではないかと注目される一人です。
(2)Aoi
AoiさんはBMS初舞台がBOFU2016のチーム内最若手です。しかし、そのBMS実績はチーム内最強と言っても過言ではありません。BOFシリーズではG2R2018のPolacroから頭角を現したかと思いきや、なんと翌年のBOFXVではc.s.q.n.でメガヒットを飛ばし、個人6位の偉業を達成。現在のBOFシリーズの強力なエース作家として絶賛君臨中です。
↑BOFXV "c.s.q.n."
なお、c.s.q.n.は国内作家内では1位だったため、Aoiさんは実質日本国内の最有力作家であることがデータから確認できます。
そんなAoiさんですが、音圧マシマシの激しい音ゲーコアを得意としており、その作風とBMSとの相性は圧倒的に良く、敵を寄せ付けません。
そんな感じで、今年もTOP10入りが期待される優勝候補の一角。今年もチェックは外せません。
(3)siqlo
チームリーダーのsiqlo(サイクロ)さんは、2013年の東方音弾遊戯5でデビューのチーム内最古参です。そんなsiqloさんはBOFシリーズを2013以来皆勤。結果は最初こそ振るわなかったものの、毎年参加によって着実に実力を伸ばしていきました。
そしてsiqloさんが変革を迎えたのは2016年。まずは手始めにA-1 ClimaX 6thにてViolent Shockを登録し、結果はAve3 / 25位と表彰台入り。ちなみにViolent ShockはNot Air率90%という異例の数字をマーク、これは歴代A-1のNot Air率ランキング4位というとんでもない大記録です(詳しくは下記の記事をご参照ください)。
そして続くBOFU2016では、偶然によって生み出されたジャンル「Emotional Dubstep」にて過去最高の順位を更新。
↑BOFU2016 "U SAiD" 66 / 597位
そしてこの年に生み出された「Emotional Dubstep」こそが、現在のsiqloさんの主力ジャンルとなっているのです。
BOFシリーズでの最大のヒットはBOFU2017のOne Way Street(こちらもジャンルはEmotional Dubstep)。スコア22位・中央値19位といった大躍進を決め、一躍時の人となりました。
2018, 2019も大ヒットとまでは行かずとも、毎回2ケタ台の順位を安定して出している実力者siqloさん。今年は個人戦ももちろん、チーム戦でも飛躍を狙います。
(4)サポートメンバー
サポートメンバーの割り振りが判明しているため、作家別にサポート担当を紹介します。
(1)Jun Kuroda
→mirto(Vocal),Sin:cK(BGI)
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mirtoさんは、ニコニコ動画で中心に活動していた女性ボーカリストです。
過去にはsasakure.UKさんの楽曲「コイサイテハナ*」のボーカルを担当しており、その澄んで透き通る歌声は絶大な安定感があります。
Sin:cKさんは世界観やモチーフを重視したイラストレーターです。可愛らしい女の子イラストと、その絵1つ1つの情景に注目です。
(2)Aoi
→SELDO(BGA,Teamlogo,emblem),すたろあ(obj)
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BGA担当は、なんとG2R2018のPolacroぶりにタッグを組むSELDOさん。
obj担当のすたろあさんは、過去にBOFU2017でカリオストロの穿孔の譜面を担当した繋がりです。今回もNORMAL・HYPERがAoiさん担当、ANOTHERがすたろあさん担当という割り振りになりそうです。
↑BOFU2017 "カリオストロの穿孔" (ANOTHER譜面の動画が無かったので、 BGAで…)
(3)siqlo
→HalfEar(BGA),DJ.END(obj)
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HalfEarさんは、今回がBGA初制作となる動画師です。ただ、BOFで毎年どこからか敏腕動画師を引き連れてくるsiqloさんのことなので、今年もかなりの実力者を連れてきたのではないかと期待されます。
↑この動画の0:56~2:01がHalfEarさん作成の動画
譜面担当のDJ.ENDさんは、毎回siqloさんのBMSの高難易度譜面を担当している方です。一番有名なのはG2R2014のBRILLIANT STAR ~煌星の雫~ [WHITE ANOTHER]で、総プレイ人数8000人の発狂譜面を制作しました。
↑G2R2014 "BRILLIANT STAR ~煌星の雫~" (ご本人の譜面動画が無かったので、BGAで…)
◆ 順位予想
最後に順位予想です。
(予想)(55.3+57.9+55.2)/3 = 56.1
(MAX)(55.9+70.2+62.9)/3 = 63.0
(MIN)(54.5+50.2+49.7)/3 = 51.4
データだけではTOP10~20辺りが本命となっております。BOF参戦回数の少ないJun Kurodaさんが過小評価されている節もあるので、実際はTOP10周辺~TOP10以内が本命かと思います。
#_606fチームの強みは、何と言っても音がイマドキであり"強い"ことです。華やかで今どきな商業音ゲーにも全員収録経験があり、音ゲーのメインストリームを闊歩している#_606fチームは、音ゲーの主なプレイ層である若い音ゲープレイヤーから絶大な支持を受けること間違いなしです。アレンジャーとしては他のチームと一線を画しており、その有無を言わさぬ音圧・音色でプレイヤーを陶酔感の海へと突き落とすことが可能です。
その上さらに、全員2年以上のBMS制作経験&譜面制作経験があるのも強く、強い安心感が寄せられます。毎年BOFに参加しているsiqloさんを中心に、プレイヤーのツボを押さえた楽曲作りが可能なチームでしょう。
サポートメンバーも充実の一言で、チーム単位でかなり強い結果が残せる環境が整ってます。そして昨年6位のAoiさん、例年のsiqloさんといったネームバリューもかなり強力なので、今年のBOFの定番チームになるのは間違いないかと思われます。
さて、そんな#_606fなのでそこまで大きな不安要素はありません。しかし、少しだけ気になる点を挙げるのならば・・・
まず、4年ぶりのJun KurodaさんがBMS制作の感が鈍ってないことを願います。SoundCloudでの実績はチーム内No.1ですが、その結果がBOFにそのまま反映されるわけでもないので、順位がどれくらいになるのかは未知数気味です。
さらに言うと、siqloさんは今年8月のWORLD WARでBMS化の音量調整に大失敗するやらかしがありました(かなり音が小さい)。作家歴8年目のベテランでも音量調整はミスするということがあるため、油断せずにBMS化と調整には一番時間をかけてほしいところです。
また、いくら「音が強い」と言えども、今年は音が強いライバルが大量にいるため、上位進出が確定とは言い切れないのが怖いところです。このチームの強みである「全員BMS制作経験有り+上位譜面サポート有り」を最大限生かし、音ゲーらしい楽しさや譜面・そしてチームメンバー同士の協力によるシナジー効果で勝負に持っていけると、今年のBOFXVIでも優位に立てる可能性大です。かなりの可能性を秘めているチームなので、あとは作品が出揃うことを待ちましょう。
シナジー効果で目指すは優勝争い。9名のクリエイターの相乗効果に注目です。
そしてBOFXVI評価期間が始まった暁には、Twitterの呟きが#_606fのタグで埋め尽くされることでしょう。そんな#_606fチームの応援・インプレを、ぜひともよろしくお願いします・・・!
【告知】
— siqlo(saikuro) (@siqlo) September 26, 2020
⬛️#BOFXVI #_606f というチームで参加します⬜️
Jun Kuroda(BMS),mirto(Vocal),Sin:cK(BGI)
Aoi(BMS),SELDO(BGA,Team logo,Emblem),すたろあ(obj)
siqlo(BMS),HalfEar(BGA),DJ.END(obj)
こんな感じ!お楽しみに✌️https://t.co/gmnJl4G9sw pic.twitter.com/96kESmyS7r