BMS Agency

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最近(2020年)のBMS界を気ままに追っかけます

#BOFXVI チーム考察 (17) [736974KB -CREATION-]

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[736974KB -CREATION-]

cap:otoshi.b

 

NASA(BMS) / 69 de 74(BMS) / Kanata.S(BMS) / otoshi.b(BMS) / はしたかさん(BGA) / みゅい(Vocal,Lyric) / FanfRS(BGA) / うばら(BGA) / なずしろ(Vocal) / BAECON(譜面)

 

comment:736974KBのBMSを作ります(大嘘)

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昨年のBOFを大きく賑わせた名チーム「73KB」が、今年は10000倍以上の容量拡大を行い、再びBOFの地へと戻ってきました。今年はサポートメンバーも万全にし、BMS登録も全員初日に終了し、まさに容量拡大も納得といった全力さが垣間見える736974KB -CREATION-チーム。その全貌に触れていきます。

 

 

 

◆ 昨年の戦績

前身チームは、昨年BOFXVの[73KB]チームです。2016-2017デビューの若手組からなる新鋭チームですが、その最終結果はチームスコア7位・中央値13位と大躍進。昨年の若手チームで頂点とも言える華やかな結果を残しました。

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そんな73KBチームは今年も続投ですが、強力なメンバーE0ri4さん・KaKiさんが今年は脱退Eori4さんは別チームに移籍)。危うく73Bという1000%容量低下の危機にさらされましたが、そこに駆け付けてきたのは強力な6974Kこと、69 de 74さんとKanata.Sさん。お二人が加わったことで昨年以上の容量736974KBを達成することができました。

 

容量面では昨年以上に良好な結果となりましたが、結果はいかに・・・

それでは、以下よりメンバーの分析を行っていきます。

 

◆ メンバー分析

(1)NASA

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NASAさんは2017年の無名戦14にてデビューした作家です。FamiTrackerと呼ばれる独特なファミコンDAWを愛し、作品もCHIPTUNEが全面に出ているものが多いです。

デビュー初期から各イベントで堅実な評価を得ておりましたが、転機を迎えたのは2019年第二回BMS衆議院選縦連打党として出場したChocomint Mille-feuilleが楽曲・譜面ともに絶大な支持を受け、スコア2 / 99位準優勝という大記録を打ち立てました。

↑第二回BMS衆議院選 "Chocomint Mille-feuille" [37% Chocomint]

そして、続くBOFXVでは、さらに譜面に技巧を凝らしたギミック譜面のF10atmaneuverを登録。こちらも"BMSとして"面白い点が強く評価され、最終的には17位と大躍進。駆け出し作家から一転、大ブレイクを果たしました。

そんなNASAさんは現在、ギミック譜面案内所の管理人となってギミック譜面の伝道師して活動中です。そういった経験もあってギミック譜面に造詣が深く、「BMSでしか表現できない作品」を作らせたら他の作家陣から頭一つ抜けております。今年も楽曲・譜面の総合力で上位進出が狙える、期待のBMS作家と言えるでしょう。

 

 

(2)69 de 74

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69 de 74ロクデナシ)さんは2015年にBMS制作デビューを迎えた作家です。デビュー年のBOFU2015から非常に好調な成績を収めておりますが、そこからさらに毎年BOFで成績が必ず上がっているというヒットマンな一面を持っております。

↑BOFXV "CHAOTIC DESTRUCTION" [ANOTHER]

そして69 de 74さんは中小イベントでも安定した強さを誇っており、2017年のDNBmsFesta3 / 21位、第二回BMS衆議院では4 / 99位などスコア部門で輝かしい結果を打ち立てております。

第二回BMS衆議院 "Memory of Paradise"

 

そんな69 de 74さんの特筆すべきは、毎度ながら全難易度こだわりの良譜面を同梱している点です。もともとプレイヤーから作家に転向したこともあり、BMSとして美味しいフレーズ楽しい譜面を狙って作ることができる職人魂を持っております。なので69 de 74さんもNASAさんと同様、「BMSとして楽しい」を誰よりも考えるBMS作家の一角として、その作品には抜群の信頼が寄せられるでしょう。

唯一の懸念点であった「BGA」が今年はサポートにより解消されるため、今年もTOP50以下が着実に狙えます。今年は昨年の73KBの引き継ぎ担当としてTOP30入りを目指し、さらなる進化が見られるかもしれません。

 

 

(3)Kanata.S

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Kanata.Sさんは遡ること2004年からBMS制作を行っているという、かなり珍しい老舗作家の一人です。登録名義はバラバラ(最初の名義はDJ S-GO)ですが、過去にはかの有名なBOF2006BOF2008にも参戦しており、「あの頃のBOF」の空気感を知る数少ない一人となっております。

Kanata.S名義で活動を始めたのは2011年からで、BOF2012以降はBOFシリーズを皆勤している定番作家の一人です。

↑BOFU2016 "IMITATED "M-DD" "

全体的に通好みの渋めなトラックが多く、BOFUシリーズでは今のところブレイクには至っておりませんが、中小イベントでは2018年のOLDSKOOL VS FUTUREにて15 / 77位、A-1 ClimaX 8thでは8 / 33位と、着々と上位進出を達成しております。

↑OLDSKOOL VS FUTURE "W.W.O"

そんなKanata.SさんはKanata.S名義だけで50作以上のBMSを制作している手練れであり、余程の大事故が起きない限りBMS化過程で失敗する可能性はゼロという抜群の信頼が寄せられます。また、ベテラン故にチーム内の精神的支柱として、メンバー全員に安心感を与えていくことでしょう。

そして現在、Kanata.SさんはBMSでは珍しいロック方面で進化を遂げてきたこともあり、過去最高の作品を出すことができれば今年は73KB効果でヒットを狙える可能性があります。チーム内最古参として、チームを先導していけるか・・・その手腕が問われます。

 

 

(4)otoshi.b

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リーダーのotosh.bさんは元々発狂皆伝持ちのランカーでしたが、2017年の無名戦14にて作家デビューも果たしました。今のところ通算作品数は5作と控えめですが、その全てが上位5%に入るという驚異的な打率王です。

↑ G2R2018 "Absolute Future"

作風は突き抜けて明るいハピコアがメインで、現在のハピコアBMS作家の頂点と言っても過言ではないかもしれません(現に、今年のMutual Faith 3では合作ですがハピコア優勝しました)

↑ Mutual Faith 3 "Twin☆kle Galaxies" (翡乃イスカ × otoshi.b)

そんな今をときめくotoshi.bさんなので、今年は昨年の記録越えどころか個人TOP10入りも目指せてしまうのではないかと注目しております。

王道キャッチーなハピコア・充実した同梱譜面数などで徹底されたプレイヤーの呼び込みは、今年もチーム内最大の集客力を発揮すること間違いなしです。昨年と同様にチームを上へと引っ張っていける存在となれるか・・・その真価が問われます。

 

 

(5)サポートメンバー

サポートメンバーは以下の通りです。

はしたかさん(BGA) / みゅい(Vocal,Lyric) / FanfRS(BGA) / うばら(BGA) / なずしろ(Vocal) / BAECON(譜面)

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はしたかさんは昨年のBOFXV以降、otoshi.bさんの作品でBGAを担当している方です。昨年は陽向星シャイナというotoshi.bさん公認公式キャラクターを生み出しましたが、その可愛さ故に一瞬でBMS内のアイドルと化しました。

↑BOFXV "Sparkling☆Sunshine!!"

 

みゅいさんは歌唱作詞をこなす女性ボーカリストで、過去にはTVアニメ「ひなこのーと」のDVDに収録されているキャラクターソング「爛漫ロード」の作詞を担当したという強い実績を持っています。

BMSでは、過去にsakさんのハニエルのうたUnleashed Worldの歌唱を務めておりました。

↑ G2R2018 "Unleashed World" sak feat.みゅい

 

FanfRSさんは今年の無名戦17でPhoenixBGAを担当した若手動画師です。その徹底した映像美で69 de 74さんのビジュアル面の強化を図ります。

↑ 無名戦17 "Phoenix" NoisiestLunatic (feat. Tonishkov)

 

うばらさんはKanata.Sさん主宰のネットレーベル「Ponytail Record」のデザイン担当です。なので、今回もBGAと言うよりはジャケットデザインの担当となります。うばらさんはKanata.Sさんの作品に何度か出てくるポニテの女の子・空見沢佳奈を描いており、BMSを長くやっている方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。

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↑Ponytail Record 2016 春M3 コンピCD "Kanata.S Remix"ジャケット

 

なずしろさんはBMS初参戦となります。

作詞作曲歌唱を全て自ら行うマルチクリエイター(というより、シンガーソングライター?)であり、その表現力には注目です。

 

 

BAECONさんは織姫 -VEGA-などで有名な発狂譜面差分師です。Mutual Faith 3の"Twin☆kle Galaxies"で譜面協力を行った繋がりで、今回もotoshi.bさんの発狂譜面担当となる予定です。

(動画・譜面共にTwin☆kle Galaxiesの再来と言えるかもしれません)

 

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(54.6+56.2+46.9+66.4)/4 = 52.6

(MAX)(63.5+59.3+50.1+68.8)/4 = 57.6

(MIN)(40.1+52.6+42.6+63.7)/4 = 45.1

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昨年はチームスコア7位と大健闘したものの、強豪の増加参加チーム数の爆発が起こった今年は、その地位を守るのは少々厳しいかもしれません。データだけで判断するとTOP20-30が本命の順位と判定されました。ただ、表明中の200チーム中の20位というのは、割合的に昨年のTOP10と同じなので、昨年と同じ上位割合・・・と言えるかもしれません?

 

736974KB -CREATION-チームの強みは、昨年の[73KB]で実績あり今年のイベント優勝者在籍・会場のチーム表示位置が上から3番目・・・といったように、話題性に事欠かない点です。作品数が膨れ上がる今年でも埋没する可能性は非常に低く、昨年の流れから「今年も736974KBはプレイしておこう」とプレイヤーを呼び込むことも可能です。そして話題性だけではなく、全員BOF実績・経験が強く、戦い方を知っている手練れ作家しかいないので、その作品にも抜群の信頼が寄せられることは間違いありません。

そして、同梱譜面充実のotoshi.bさん・69 de 74さんギミック譜面NASAさんなど、譜面で戦わせたら今年の全チーム内でも最有力候補に立てるくらい譜面を大切にしている作家陣営なのも強いです。このチームの作品が「遊んで楽しい」のは誰よりも保証されております。なので、今年のBOFXVIを語るならチェックすべきチームの1つと言えるでしょう。

 

さて、そんな有力チーム736974KB -CREATION-ですが、昨年同様の結果が出せるかと言うと話が変わってきます。昨年は全員個人でTOP30以上に入れたからこその結果であり、強豪率いる今年のBOFで同様の結果が得られるかと言うと・・・、正直かなり難しい状況です。それでももちろん、全員が過去最高の結果を出すことができればTOP10入りも視野に入ってくると思います。

また、このチームは圧倒的な票数から上位進出を行うスコア型のチームであり、中央値部門にはまだまだ不安が残ります。今年はスコア・中央値どちらもチーム戦上位の壁が厚く、その分厚い壁を破れるかは作品次第だと言えます。なので、注目チーム話題性も抜群ではありますが油断大敵です。

 

色々書きましたが、736974KB -CREATION-は最近のBOFに薄れてきた「譜面」を何よりも大事にする精神を持ち、「BMSとしての楽しさ」を全面的に示したBMS作家チームなので、ぜひとも今年も上位に進出して「これがBMSだ!!」と外野チームに物申して欲しいです。ライバルは強敵ですが、その総合力で上位へ進出できることを祈ります。

 

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果たして、736974KB -CREATION-チームは今年のBOFXVIシーンを創造していくことができるか・・・

勢力と容量の拡大の瞬間を見逃してはいけません。

 

また、チーム名の736974KBサイズの作品を提出するメンバーは現れるのか・・・そちらも合わせて注目です(?)

 

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