[引継ぎ用]BMSイベントのダイジェスト動画はこうやって作っています
BMS AgencyのようなBMSダイジェスト動画を作りたい方に向けて、動画の作り方について説明します。
↓動画例(Youtube)
↓動画例(niconico)
◆ 基本方針
できる限り楽に作りたいので、まずは自動化について考えます。
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◇自動化できること
・録画作業
・字幕付け作業
◇自動化できないこと
・録画用の「曲目リスト」作成
・曲ごとにカット・トリミングする作業
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図式化すると次のようになります。
それでは、個別に説明していきます。
1.録画したいBMSを用意
BMSイベントなどのパッケージを用意しましょう。
2.曲目リストの作成
次に、自動でBMSを連続再生するための「曲目リスト」を作成します。
作成にあたって、beatorajaが必要になるのでダウンロードしましょう。
(LR2では再現不可です)
起動できたら、手順1で用意したBMSを読み込みます。
次に、起動時のランチャーにある「Table」タブを選択します。
左の[+]ボタンを押すと、新しいリストが作成されます。
名前はデフォルトで"New Course"になっているので、わかりやすくイベント名などにしておきましょう。
リスト名を変更できたら、次に曲を追加していきます。
中央の入力欄に入れたい楽曲のタイトルを入力して検索ボタンを押します。
すると、譜面ファイルの数だけヒットします。
このとき、リストに入れたい楽曲(譜面)をクリックし、入力欄の真左の[+]ボタンを押すことでリストに追加されます。
あとは同様に、全楽曲の検索・追加をしていけばよいです。曲の数だけ繰り返さなければならないのでやや面倒です。
このとき、表計算ソフトで楽曲リストを作成し、セルのコピペを繰り返すと楽々です。
(そもそもこの作業も自動化したかったのですが、やり方がわかりませんでした…)
こうして全楽曲が入ったリストができれば、録画の下準備は完了です。
3.beatorajaでリスト再生・録画
次に、実際に録画作業に入ります。
まずはbeatorajaを起動し、「New Table」という項目を選択します。
次に、先ほど自分で作成したリストを選択し、オートプレイを開始させます。
このタイミングで録画を開始すると良いです。
録画ソフトは各自お好みでどうぞ。
なお、BMS Agencyでは無料かつ低スペックでも低負荷で録画できる「ロイロ ゲームレコーダー」を使用しておりました。
以下の設定で録画しておりました。サイズが大きくなりがちなので、外付けHDDなどがあると便利。
録画を開始したら、あとは終わるまでPCを放置します。
1曲2分として、100曲だと約200分(3時間強)ぐらいです。
録画作業中はPCで作業ができないので、さっさと寝ましょう。おやすみなさい!
(寝る前録画、朝起きて録画停止のスタイルが最強)
無駄に録画時間が増えるのが嫌だと感じる方は、おーとくりっか~等の「指定時間後に自動クリックする」ソフトを使って自動録画停止をすると良いです。
なお、例えばBOFなどの200曲以上ある楽曲である場合でもリストは100曲までで抑えた方が良いです。リストで自動再生していると、時々beatorajaが落ちてしまうことがあるため、小分けした方が落ちた時のダメージを減らせます。あとは単純に、長すぎるファイルを動画編集する際に重くなるのを防止もできます。
以上で録画作業は終了です。お疲れ様でした。
(このまま動画編集作業に入ってもよいですが、録画aviファイルが大きすぎて動画編集ソフトでの読込みが遅すぎる場合、録画ファイルをmp4ファイルに圧縮することを推奨します。動画圧縮ソフトは何でも良いですが、BMS Agencyでは録画aviファイルが100GBを超えた場合でも圧縮可能なVideoProc有料版を使用しました)
4.曲ごとにカット・トリミング作業
動画の準備が終わったら、カット・トリミング作業に入ります。
BMS Agencyでは後の字幕付け自動化の連携も考え、動画編集にはフリーソフトAviutlを使用しました。
録画ファイル読込み
↓
曲ごとに分割
↓
曲ごとにトリミング・曲前後のつなぎ調整
↓
ダイジェスト動画完成
特に注意点は無いですが、ダイジェスト動画を作る際に一番面倒な工程です。
面倒ですが手を抜かず、1つ1つどのシーンを切り出すか吟味しましょう。
5.字幕付け
トリミング作業お疲れ様でした。ダイジェスト動画はほぼ完成です。
最後に、仕上げの字幕作業に入ります。
ここではダイジェスト動画内の曲No. ・ジャンル・タイトル・作者名のことを字幕と呼んでいます。
この欄を曲が変わるごとに手動で変更するのは辛いので、楽に変更することについて考えます。
ここでAviUtlステータス表示支援ツールというソフトを使うと、曲No. ・ジャンル・タイトル・作者名が記入されたCSVファイルを読み込むことで、Aviutl用の字幕データを自動生成してくれます。これがとんでもなく便利です。
詳しい使い方はまた後日。
◆ おまけ:全手動だとどうなるか
まだbeatorajaが存在しなかった頃に、全曲ダイジェストを全手動で作って痛い目に遭ったので、その一部始終を共有しておきます。
○作成した動画:10分で見るBOFU2015
制作スケジュール:
2015/09/22:一斉公開開始
全作品を手動でダウンロード
2015/09/23~2015/10/01:録画作業(LR2で手動)
飯を食う時間も惜しんでほぼ全時間を録画作業。
1作品2曲で終わるため、放置しながら別作業もできない。
2015/10/01~2015/10/10:カット・トリミング作業
心を無にし、作業・・・
2015/10/11~2015/10/15:字幕付け作業・その他調整
会場をブラウザで開き、タイトルと作者名を1つ1つコピペしながら手打ち。
2015/10/15:動画完成
全てを動画制作に注いだものの、3週間かかりました・・・
こんな苦行、二度とやりたくないです・・・
BOFU2016の時に「今年のも作ってほしい」と言われましたが、やるわけねーだろバーーーカ!(すみませんが、これが本心でした)
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ひたすらしんどそうですね。
これが自動化により、どう改善されたか?今年の制作スケジュールと比較してみましょう。
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○作成した動画:20分で見るBOFXVI
制作スケジュール:
2020/10/28:一斉公開開始(一次登録作品のみ)
2020/11/23:二次登録終了
パッケージのダウンロードも完了。
録画しようとしたら、うっかり録画用HDDを故障させてしまった・・・
急遽、Amazonで外付けHDDを購入。
2020/11/24:パッケージ再度ダウンロード
2020/11/25~2020/11/30:録画作業(oraja自動)
寝ている時間に自動録画をしていたので、快適でした。
2015/12/01~2020/12/06:カット・トリミング作業
心を無にし、作業・・・
(ここはあまり変わっていない・・・)
2020/12/07~2020/12/08:字幕付け作業・その他調整
ステータス表示支援ツールのおかげで時短に成功。
2020/12/09:動画完成
BOFU2015の時より曲が増えたものの、約2週間で完成させることができました。
HDDを購入しなおすロスがありながらこの結果なので、大分早くなったのではないか?と思います。
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以上でBMSダイジェスト動画の作成方法の紹介は終了です。
見ての通り、ブログ作成と違ってプログラミング能力は一切不要なので、気軽に手を出してみてください。
BOF以外のBMSイベントの存在を知らしめるためにも、積極的にイベント動画を上げていきましょう―
また気づいたことがあったら追記します。