“Be-Music West II” に向けた英語圏BMS作家特集 #bmwest2
登録 : 2020年1月09日(木)~1月16日(木)
評価 : 2020年1月16日(木)~1月30日(木)
主催 : AYhaz and scytheleg
開催まで残り1日を切った欧米系BMSイベント。
なお、公式アカウントによると時差を考慮して日本時間での締め切りは
・2020年1月16日(木) A.M.9:00
であり、アジア勢にとっては実質の登録期間延長となるようです。おめでとうございます。
#bmwest2 The Registration Period will end exactly 48 hours from now.
— Be-Music West (@BeMusicWest) 2020年1月14日
さて、本イベントで主なターゲットとなるのは英語圏のBMS作家たちです(もちろん、アジア作家の登録も歓迎されております)。
折角なので日本国内から見た英語圏BMS作家の特集を行いたいと思います。
◆ 英語圏の作家 in BOF 【黒船チーム特集】
まず欧米の作家となると真っ先に思い浮かぶのが、BOFシリーズの『黒船チーム』の存在ではないでしょうか。
初出G2R2014:黒船ファンクラブ
BOFU2015:黒船フレンドシップ
BOFU2016:黒船ワールドツアー
BOFU2017:黒船ユナイテッド
G2R2018:Team Keysounds(後継チーム?)
表:チーム黒船の通算戦績
(偏差値は総合点・中央値・平均値のそれぞれ求め、それらの平均が総合偏差値としました)
2014:BOF初出場
黒船チームとは、G2R2014で発足したBMS作者団です。
発足当初はArcturesさんを中心に5名の関係者で集まる海外チームでした。
完全アウェーでの参戦ながらも、イベントではArcturesさん作の本格英語ボーカル曲、All Is Done”が101位 /281作品中と高い評価を獲得し、GroundbreakinGにも収録されました。
しかしチームスコアは61位/87チーム中と、まだまだ改善の余地が残る結果となりました。
2015:ドルフィンさん登場
この年は後に初代Be-Music Westを開催するドルフィンさんが初登場です。また作曲陣にByakko+さんも加入しました。チームスコアは69位/131チーム中となり、着々と力を蓄えていっています。
2016: 勢力拡大
この年は初代Be-Music West (以下、BMWest)が開催されたこともあり、BMWestの上位組がこぞってチームに加わっております。BMWest1位のTriangle Wasteさん、3位のprimsdfさん、6位のJackGさんに続き、新規でTomoAlienさん(1年後に2017B.T.S.優勝)も加入しました。
この年は全体の作品数が600作というちょっとした事故の代ですので、もしかしたらイベント期間中に当チームの曲の確認をできなかった方が大半かもしれません。黒船チームは良曲揃いなのでぜひチェックしてみてください。
Only One feat. Kristina Antuna / Triangle Waste
diSTractiOn PoInT / Arctures vs DJ KemoNOiZE
Og Dermed Var Det Ingen / Dolphin
残り3名の作品は残念ながら視聴アカウントが見つからなかったのでご自身でBMSをダウンロードして確認してみてください。どれもあまり見ないタイプの曲調なので面白いですよ。
なお、この年はチーム合計点が65位/152チーム中でした。さらに、チーム中央値は51位/152チーム中とどんどん上位へと切り込んでいます。この辺りから、欧米チームとしての勢いを増していったと感じます。
2017: 覚醒
メンバーを見ると、主力3名を除きメンバーの総入れ替えが起こっております。その中で、日本から実力派BGA作家の鑓田さん・自動車原付さんを引き連れ、ビジュアルに力を入れているのが伺えます。さらに新規枠にアメリカ在住のハードコアトラッカー、djUSA.GIさんが加わりました。
Acadia / Triangle Waste
Tiger In The Stars / djUSA.GI
Multiplex / Dolphin feat. bhyper
Auburn Halo / Arctures
この年はArcturesさんが覚醒し、個人スコア18位 /483作品中と大ヒットをしただけでなく、チーム中央値はカンストの『1000点 』を獲得し、チーム中央値ランキング3位 /145チーム中という輝かしい結果を残しました(ちなみに1位はSound piercerさん率いるCOLORTRONICS 2017、2位はSilentroomさんの一人チーム)。
個人スコアだけでなくチーム全体の成績も非常に良く、2014年から続く英語圏作者のBOFシリーズ参加が花開いた瞬間でした。
2018-2019: 黒船チームお休み?
2018年はDolphinさんを中心にTeam Keysoundsが発足しました。黒船チームの後継かと思いきや、Lactic Acid Bacteriaさんは日本国内の作者Chicala Lpisさんの偽名であり、厳密な意味での欧米チームではないため解説略。
また、2019年は今まで連続参加していたArcturesさんがBOFシリーズ出場をお休みしております。
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◆ ピックアップ 【最近アツい人】
さて英語圏作家特集だったはずが、BOF中心だと常連のDolphinさんとArcturesさんの話題が中心になってしまいますね。そこで黒船チーム以外の英語圏作者をピックアップしたいと思います。
・BOFXVチーム”De/strukt” チームの共通点『私たちは英語を話します。』
まずは初代BMWest参加である黒皇帝さん。近年どんどん勢いを増しているように思います。英語圏BMS作家の中では黒船勢に負けず劣らず、一線級のイベント経験を持っているのが強みです。また、チームメイトのBilliumMotoさんも初代BMWest参加者です。どちらの作品も別系統の魅力を持っておりますので、要チェックです。
alicemourn / 黒皇帝
ruby / BilliumMoto
また、英語圏で最近熱い作家と言えばAYhazさんです。2017年の無名戦14で初登場し、その後イベント出場を多く繰り返す中で着々と勢力をつけています。定期的なBMSイベント出場を行うだけでなく今回のBMWest II主催も請け負っており、今後の動向が気になるお方です。
Vivre: Mode d'emploi / AYhaz
さらに紹介すると、Lollipopさんも日本のイベント参加率が高く、着々と実力を付けていると感じます。主な作風は弦楽器を用いる生音系が多く、昨年のBOFXVではdaisanさんリスペクトを掲げた作品を発表しています。
ちょっと記事が長くなってしまったので、心惜しいですが最後に一人の紹介で記事を終了します。
ラストは2018年にやってきた鬼才、isoconaさんの紹介です。センスがすごい。
またグラフィック周りが非常に魅力的だと思います。ドット絵は良いですね。
ご本人のBMS置き場を覗いたのですが、ジャケット絵だけで満足度が高いです。pixel art is good.
ちなみにisocosaさん作のdata lakeはPABAT! 2019で優勝をもぎ取っております。BMWest IIも既に参加登録されているようですが、どのような結果となるか・・・
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というわけで思ったことを無計画にガーっと書いたような紹介文となってしまいましたが、、、尺の都合で今回紹介することができなかった方は申し訳ありません!また英語圏BMS作家の特集をやりたいと思います。
国籍に関係なく良い作家はいっぱいいますので、興味を持った方はどんどん調べてみましょう。
それでは、評価期間開始を心待ちにしております。長文失礼しました。
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おまけ:Be-Music West II 予習用の初代メドレー動画。機運を高める作業用BGMにどうぞ