#BOFXVI チーム考察 (10) [Yesod]
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G2R2018で個人3位、BOFXVで個人2位・・・そして、来るBOFXVIで個人1位を獲得するとされている、今最もBOFXVIで優勝が約束された作家と言えば誰だと思いますか?
それは、このチームが率いる最強のEDMクリエイターかつ、実写BGAの頂点・・・litmus*さんです。
今回は、そんな注目株litmus*さんの在籍するチーム「Yesod(イェソド)」に注目してみましょう。
◆ 過去の戦績
BOFシリーズでは過去に、Yesodの前身チームが何度か参戦経験があります。
過去3回のチーム戦ランキングは以下の通りです。
過去のYesodチームはlitmus*さんを中心に、韓国のコンポーザーで構成されていました。litmus*さん以外は年によって流動的であることが表より確認できます。過去最高ランクはメンバー全員TOP50を達成したBOFU2015で、チームスコア部門8位でした。
そんなYesodチームですが、Twitter公式アカウントから察するに今後はlitmus*さん・A. Kiさん・Rabbit Houseさんの固定メンバーで活動を行っていく様子です。そんな新・Yesodチームについて掘り下げていきましょう。
韓国からの刺客Rabbit House、litmus*、A. Kiの3名によるユニット"Yesod"のファーストEP!!BMSやCHUNITHMなどでも名を馳せる各メンバーの、個性あふれる5曲を収録!! "milkyway TRAXX" 「We Are Yesod」新規取扱いを開始しました。 #tanoc https://t.co/24PavRQfIm pic.twitter.com/FW1rIXUFzk
— TANO*C STORE (@tanoc_store) February 19, 2020
◆ メンバー分析
(1)litmus*
litmus*さんは2014年に韓国から颯爽と現れた、現BOFシリーズの筆頭エースです。
BOF初挑戦はG2R2014でしたが、この時から既に現在の作風の中心であるEDM×実写BGA路線を生んでいました。当時litmus*さんは一人チームで失格となり、イベント内で4作品中3作品は失格となったですが、それで残った1作がTOP20入りするのですから末恐ろしいですよね。
そんな多作作家litmus*さんですが、続く2015, 2016では毎年1作品はスコア・中央値いずれかで上位10%入りを達成。そしてBOFU2017では初のアートコア作品である、偽名作品のDizzolveで11位と大活躍(BOFシリーズは偽名で上位に行くのはとても珍しく、困難であることに要注目)。十八番のEDMだけではなく、音ゲーのあらゆるジャンルを押さえる器用ぶりを発揮し、litmus*の名をさらに轟かせていきました。
そして後は皆さんがご存じの通り、G2R2018ではFlashdanceで3位、BOFXVではRush-Moreで2位と表彰台常連と化したlitmus*さん。近年はG2R2014のようなホームビデオ感溢れるBGAというよりは、自らを素材としたMVを作る強キャラぶりを発揮しております。
3・・・2・・・1・・・で今年は優勝です!
↑BOFXV "Rush-More"
(2)A. Ki
(予想レートはlitmus*さんとRabbit Houseさんの平均値)
A. Kiさんは、かつてZerA名義で初代PABAT!(2013)やBOF2013に参戦しており、チーム内で最も早くBMS制作を果たしているお方です。
ZerAさんは2013年にBMSを2作発表し、しばらくはBMSから離れておりましたが、コンポーザーとしての進化を重ねた2020年秋・・・満を持してBMS復帰戦を果たします。
A. Kiさんはダンスミュージックの制作を行う一方でギターも弾けるマルチな才能を発揮し、ロック楽曲の制作も範疇となっております。
こちらはLenotaに収録されたprayerという楽曲。Yesodのチームメンバーである三七さんとのユニットでの作品なので、BOFXVIでも同系統の作品が拝めるのではないかと予想します。
【新規楽曲追加】
— Lanota (@Noxy_Lanota) August 3, 2020
prayer / A. Ki feat. sanshichi
サブスクリプションチャプター ∞『リツモの秘密書庫』にて8月6日より配信開始!#Lanota #LanotaGame
Music @AKi_Sound@san3shichi721
Illustration @Shaii_Chu pic.twitter.com/Lo15vzfgqi
現在では様々な商業音ゲーにも収録されており、JPOP・アニソンかと見紛うようなクオリティを発揮するA. Kiさん。彼もまた、今年のBOFXVIのダークホースと言える存在です。
(3)Rabbit House
Rabbit Houseさんは韓国BMS作家の伏兵的存在です。デビューはBOFU2015のFinal Overtakeですが、近未来的BGAも相まって初制作とは思えない存在感を示していきました。
今のところBOFシリーズでは目立った結果は出せていないRabbit Houseさんですが、実はArcaeaにRabbit In The Black Roomという楽曲が収録される強い実績を持っております。
そんな歴然の強者と並ぶ実績を持つRabbit Houseさんは、昨年は充電期間としてBMS制作をお休み。今年のBOFXVIに満を持して登場となるため、G2R2018以上の結果を出せる土壌は整っております。名前の「うさぎ」の通り、今年は大ジャンプの年となるか・・・!
(4)サポートメンバー
サポートメンバーは以下の通りです:
紙木はさみ (歌)Lapis (譜面)One (譜面)Ratif (動画)RillLua(動画)velcozz(イラスト)三七(ボーカル)
紙木はさみさんは癒し系Vtuberとして活動している方です。歌はもちろんのこと、あの「ASMR」配信も行っているためすさまじい癒し力を発揮しております。
今のところ、Rabbit Houseさんのボーカル担当として歌唱を務める予定です。
また、三七さんは先ほど触れましたが、A. Kiさんのボーカル担当の方です。
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イラストのvelcozzさんはデフォルメされた可愛らしい女の子が特徴的な絵師です。
女性ボーカルが付く作品のBGAとなる予感。
動画のRillLuaさんは情報が掴めませんでしたが、一方でRatifさんはG2R2018でRabbit HouseさんのDead rabbit and Witch's bloodをBGA担当した繋がりです。
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譜面のLapisさんは過去にlitmus*さんの譜面やテストプレーを行っていた方です。Lapisさんは差分師としても活動しており、差分名に[LAPITHER]が付きます。
またOneさんは、昨年の優勝チームであるTrue Coloursでintrospectの譜面作成・テストプレーを行っていた0neさんと同一人物かと思われます。今回も恐らく、BMS制作が初となる方のサポートを徹底する役割を果たします。
◆ 順位予想
最後に順位予想です。
(予想)(62.0+56.0+49.9)/3 = 56.0
(MAX)(74.0+56.0+52.4)/3 = 60.8
(MIN)(48.9+50.0+47.1)/3 = 48.6
強みは、やはり今年の個人部門優勝の最有力候補litmus*さんが在籍していることです。多くのプレイヤーにとって、昨年結果を出したlitmus*さんの作品は今年の目玉と言えるでしょう。そんなlitmus*さんは今年も高順位を出せる環境に置かれ、作品次第では優勝しても全くおかしくはありません。今年のチーム部門優勝は同じ韓国勢のPARTY PARROTが最有力候補ではありますが、個人部門でPARROTチームに一矢報いられるのは、litmus*さんが大本命だと言えるでしょう。
そしてlitmus*さんに限らず、チームメンバー全員が2回以上BMS制作経験があるというのも、強い安心感が寄せられます。そのうえチームYesodは、BOFのために作られたチームでは無く、昨年の秋ごろからコンポーザーグループとして結成をしておりました。1年近くチームで活動を通したことによってチームメンバー同士の信頼も深く、勝利に向けて様々な意見を出し合えるような関係にあるのではないでしょうか。
懸念点は、データだけを見る限り、litmus*さんのワンマンチームとなっていることです。しかし、ここ数年でBMS以外(商業音ゲー等)で勢いのあるA. Kiさん・Rabbit Houseさん、そして万全のサポートという布陣は、データ以上の良い結果を残してくれること間違いなしだと私は期待しております。そのため、まずは個人部門でlitmus*さんがチームを引っ張りあげ、続けてA. Kiさん・Rabbit Houseさんが実力を発揮することができればチーム部門TOP5以上も視野に入ります。
今年はもしかしたら、プレイヤーからPARTY PARROT派とYesod派の派閥が誕生し、この2チームが中心にBOFXVIが展開していく可能性すら秘めています。チームYesod、今年のBOFの根源となれるか・・・韓国の新エースたちに引き続き注目です。
https://t.co/5bYbCS1NCJ
— Yesod (@Yesod_sound) June 21, 2020
BOFXVIに参加します。
それがBOFXVIだから。 pic.twitter.com/0G6wxEzHEU