BMS Agency

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最近(2020年)のBMS界を気ままに追っかけます

#BOFXVI チーム考察 (13) [hither and thither]

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[hither and thither]

cap:KAH

 

KAH(BMS)/自動車 原付(BGA),りゅうら(イラスト), ikaruga_nex(BMS)/Mochi(BGA), nmk(BMS)

 

comment:ノリすぎて海苔になったわね…

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 近年、人気上昇中の音ゲーハイテックという新ジャンル。2015~2016を皮切りにBMSでも様々なハイテックBMSが誕生していきました。

↑BOFU2016 "CO5M1C R4ILR0AD" (Hi-NRGTECH Trance)

 

今回紹介するhither and thitherチームは、そんなハイテックBMS豪傑軍団安心・信頼・実績の三拍子を兼ね備えたハズレ無しの定番チームとして、今年のBOFでも「ノリノリBMS」を提供し、プレイヤー全員を海苔にします。

 

 

 

 

◆ メンバー分析

(1)KAH

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KAHさんは初イベントがBOFU2016でしたが、その時点で中央値2桁台を達成してしまうほどの実力派コンポーザーです。なお、BOFU2016参加作品のジャンルはハイテック・・・!

↑BOFU2016 "energy blow"

そんな華やかなデビューを迎えたKAHさんですが、とりわけ2017-2019BOFシリーズでは毎年上位10%に入る好成績を収めており、ここ数年の定番作家として類を見ない強さを発揮しております。そんなKAHさんは音ゲーと抜群に相性の良いハイテック・レイブなどのブチ上げトラックを主とし、楽しさ抜群のBMSが中心となっております。近年はmaimai収録も達成しているため、プレイヤーからは抜群の信頼を獲得しております。

↑G2R2018 "energy trixxx" maimai収録

 

チーム内最若手であるKAHさんですが、今年で5年目のBOF・・・そろそろ若手卒業の時期を迎えます。そんなKAHさんは毎年TOP20の常連として君臨してきたため、今年も上昇が予想される作家の一人として外せません。hitherチームの切り込み隊長担当として、BOFXVI会場をブチ上げに参ります。

 

 

(2)ikaruga_nex

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メインストリームハードコア・フリーフォームなどの荒く激しいハードコアを作らせたら右に出るものはいない、熟練作家の一人であるikaruga_nexさんです。

(※BOF2004~2008のIkARUGAさん、BOF2009~2010のいかるがさんとは別人)

BMS制作のデビューは2011年の無名戦8。初デビューにして無名戦8で4位と好調な滑り出しを獲得し、続くBOF2012では"We are the xxxx"が25 / 393位。「イカルガ」の名を大きく轟かせました。

↑BOF2012 "We are the xxxx"

 

BOF2011以来ずっとBOFシリーズに参加を続けているベテラン作家でもあり、毎年高順位をキープし続けております。データ上で最も成績が良かったのはBOFU2015I wanna be strongeeeer

そしてikaruga_nexさんは、過去にBOFU2017にて「海苔食ってノリノリハイテックチーム」に属し、ハイテックレイブを作成していた経歴があります。

↑BOFU2017 "Lilith ambivalence lovers" (Hi-Tech Rave)

そして来る2020年、ikaruga_nexさんは待望のソロアルバムを発表。

今年の話題性は十二分のikaruga_nexさん。続くBOFでも昨年以上の結果が期待されます。

 

 

(3)nmk

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言わずと知れたユーロビートキングnmkさんです。デビューは2007年戦國~夏の陣~まで遡る古豪であり、チーム内最古参に君臨しております。
そしてnmkさんはBOFシリーズを2009以来皆勤している、2010年代におけるBMSの定番作家の一人。かなりの多作家で、こちらが確認できただけでも70作以上BMSを作っているという、筋金入りのベテラン作家です。その精力的な活動からか、歌モノ・クラブミュージック・アイドルソングなどのあらゆるジャンルを網羅するオールラウンダーな一面も備えております。

Battle in the Mist 2ndMIX(2018) "Celestial Axes" 2 / 38


BOFシリーズでも毎年かなり安定した好成績を収めていますが、nmkさんはどちらかと言うと東方音弾遊戯シリーズ・およびその発狂譜面などで有名なお方です。初参加の東方音弾遊戯3(2010)から、今年2月に開催された東方音弾遊戯9まで連続で参加し続けており、精力的に東方BMSを制作しているのが確認できます。nmkさんの東方系BMSで一番多くプレイされているのは東方音弾遊戯4紅月夜想 ~Scarlet Nocturne~で、LR2で述べ7990人もの方に遊ばれております(これは発狂譜面ではなく、第2通常難易度表に収録されている▽9の譜面です)

そしてnmkさんの特筆すべき点は、この作品に限らず、数多くの作品が何千人ものプレイヤーに遊ばれているロングラン作家であることでしょう。

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上の画像(nmkさんのBMSで、LR2IRでプレイ人数の多い譜面順にソート)でも分かる通り、これらの大記録は現在の作家陣が束になっても到底勝てるものではありません。このようにnmkさんは、BOFシリーズでの実績以上に多くのプレイヤーからの信頼と数字・知名度を持っている作家です。そういった事情を考えると、今回の予想レート53.9はあまりにも過小評価だと言えます。そのnmkブランドがあれば、BOFシリーズでいつ跳ねても決しておかしくない・・・まさに、チーム内の親玉的存在です。

そんなnmkさんですが、今年の東方音弾遊戯9にてHi-Tech FullonであるPromised Prayerを発表。ハイテックも射程範囲内であることをアピールしました。

昨年のBOFXVではチームスコア4位(国内1位)の[Soul Unison]の一員だったnmkさん。今年も着々と上位を狙っていきます。

 

(4)サポートメンバー

自動車 原付(BGA),りゅうら(イラスト), Mochi(BGA)

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自動車 原付さんは毎年KAHさんとコンビを組んでいる、名BGA師です。

主にモーショングラフィックスが強みであり、その激しいカメラワークと音ハメを徹底した構成は楽曲との相乗効果が計り知れません。

昨年のBoxiv! on! Fight!では新たにイラストにりゅうらさんを招きましたが、今年も同様にBoxiv!トリオでBOFXVIに挑戦します。

 

Mochiさんはikaruga_nexさんのBGA担当の方ですが、初出のようで情報が掴めませんでした。

 

そしてnmkさんのBGA担当が?????だったのですが、いつの間にかチームページから消えておりました・・・実態はいかに。

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(59.1+60.4+53.8)/3 = 57.8

(MAX)(64.9+63.1+57.9)/3 = 62.0

(MIN)(50.1+57.4+44.6)/3 = 50.1

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データではnmkさんが過小評価気味なので、実際はTOP10付近が本命だと予想します。
作品次第では優勝争いを演じ、国内チームのダークホースともなり得る名チームです。

 

hither and thitherチームの強みは「安心・信頼・実績の音ゲー楽曲提供者軍団」であるです。今年は延べ200ものチームが事前に参加表明を行いましたが、BOF初心者の方に「どの曲からプレイすればいいか分からない。おすすめチームは?」と言われた時に、私なら真っ先にこのhitherチームを指名します。そのくらいこのチームはBMS作品の楽しさが安定かつ王道であり、どんなジャンルで挑もうとも「絶対に外れない」という抜群の信頼が寄せられます。チーム順位がどうなっていくかは分かりませんが、どんな順位になろうとも「hitherチームプレイ安定」と言えるでしょう。それくらい、この3名のBMSブランドはしっかりと確立しております。

 

気になった点は、まずnmkさんのBGAサポートの存在の有無。わざわざ?????を消すくらいなので、もしかしたらBGA担当が不在・・・?と不安になってしまいます。杞憂となると良いのですが。そしてメンバーの充実ぶりに対してチームバナー無しというのも、ちょっと雲行きが怪しいです。

また、このチームはベテラン寄り中堅チームといった構成のため、メンバーの戦績が安定期に入ってきており、大ゴケは無い代わりに大躍進にも至らないのではないか・・・と危惧しております。今年の有力チームには一発当てられそうな「若さ勢い・話題性」のある方々が在籍しており、それらに勝つためには例年通りでは少々苦しい戦いとなりそうです。

なので、hitherチームはチーム単位話題性を生んでいけるかが一つの鍵となるかもしれません。今年はハイテックチームという他チームとは被らないジャンルを打ち立てているので、チーム一丸となってハイテックBMSの楽しさを示し、「今年のBOFはハイテックが熱い」みたいな潮流を作っていけると最高です。ハイテックというジャンル自体、BOFU2016で3位を取った当たりジャンルなので色々とポテンシャルを秘めており、予想以上の上昇が期待できます。

また、ikaruga_nexさんのソロアルバム発表のタイミングも偶然BOFXVIと重なっているので、その流れをインプレ扇動に持っていけると尚嬉しいかもしれません・・・・。

今年のBOF有力チームの一つとして、今後の動向に期待です。

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BOF一斉公開が迫りましたが、果たしてBOF会場が四方八方「ノリ海苔で埋め尽くされるか・・・ベテラン軍団が生み出すハイテックウェーブに、決して乗り遅れてはいけません。今年は、ハイテックが来る・・・

 

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