BMS Agency

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最近(2020年)のBMS界を気ままに追っかけます

ケモノ系オンリーBMSパッケージ「けもびーつ」開催のご紹介

“人外こそ至高”

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参加表明 : ~2020年11月22日(日)23:59
楽曲登録 : ~2020年11月29日(日)23:59
主催 : Nakaiankow

 

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ケモノBMS好き、必見―

モナー御用達のBMSパッケージイベント「けもびーつ」がBOFXVIの裏で楽曲募集中です。

 

作品締切まで残り3週間となりましたが、現在の参加者は17名・参加検討者は14名。ケモノBMSと言えば!という方はこぞって反応を示しており、層の厚いパッケージイベントとなりそうです。

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参加表明は2週間後の11月22日まで。TwiPlaにて参加表明をよろしくお願いします。

パッケージイベントであり、インプレ順位付けといったものは存在しないので、お気軽に参加をご検討ください。

 

 

◆ おまけ:ケモノBMS難易度表の紹介

「そもそもケモノBMSって何?」という方に向けて、参考先を紹介させていただきます。こちらは吟世かいなさん作成の「ケモノBMS難易度表」です。

kemotable.kage-tora.com

この難易度表の作品に沿うと、ケモノBMSとはBGAのケモノキャラが主役であり、楽曲のジャンルは縛りは特に無いように思えます。

(過去作品ではポップ系が多いような気もしますが)

まだまだ難易度表として作品数が多いわけではないのですが、「けもびーつ」終了後にはケモノBMSが増加すること間違いなしです。

 

↑ ☆ twinklesky ☆ / fether "LiZ vs OMT"

 

↑ ガバキックの音が鳴る時だけニッコリするゴールデン・レトリバー / Kanata.S feat.ゴールデンレトリバー "春のソフランまつり"

 

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ケモノBMSと一言に言っても、マスコットキャラ系・獣人系・ドラゴン系・動物そのまま等といった幅広さを見せており、一概に系統を縛ることはできません。その辺りは参加者自身の好みによるかと思います。

そんなわけで、楽曲の縛りは無い代わりにBGABGI必須縛りとも言えるけもびーつ。作品が出揃った暁には、BGA未定義の作品ゼロという嬉しいイベントになりそうです。

 

また、けもびーつBMS特有の製作パターンがあるのも心強いです。

この企画では、様々な作品製作パターンをとることができます。
・曲が先に完成した後参加者へイラスト製作依頼(参加者内での募集可)
・イラストを先に提出してそれに参加者へ作編曲依頼(参加者内での募集可)
このため、あなたがもし曲だけ書ける、絵だけ描ける、動画だけ作れる、譜面だけ作れるといった場合でも参加ができます。勿論全部できたり部分的にできる人も大歓迎です!

引用:けもびーつ 概要

なので、「曲しか作れない・・・」「絵しか描けない・・・」といった方にとって非常に嬉しいイベントとなるでしょう。

 

実際に楽曲が遊べるようになるのは12月上旬もしくはBOFXVIの評価期間終了後ということで、プレイヤーにとってはまだ少し気が早いですが・・・

限定型パッケージイベント「けもびーつ」をよろしくお願いします。

 

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またけもびーつ主催のNakaiankowさんは、ここ数年の制作BMSのケモノ率が尋常ではなく、令和ケモノBMSの申し子と言えるほどです。なので、ケモノBMSが好きな方はNakaiankowさんの作品チェックもよろしくお願いします。

soundcloud.com

“BOFXVI” 開催に向けて(後編) [ #event_bof ]

“1年に1度、最大級のクリエイターイベント”

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登録 : 2020年10月22日(木)~2020年11月03日(火)23:59
二次登録 : 2020年11月22日(日)12:00~2020年11月23日(月)12:00
評価 : 2020年11月07日(土)~2020年12月20日(日)23:59
主催 : BOFXVI実行委員会 (代表:AOiRO_Manbow)

 

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今年のBOFXVIですが、ついに1次登録期間が終了となりました。

1次で集まった作品は、失格含め437作。後の2次登録と合わせて、なんだかんだ前編で予想した480作品前後に落ち着きそうな予感です。

 

まだまだ有力作家が2次に控えてることもあり、完全体とは言い切れませんが、逆にまだ面白い作品が増えると思えば今後も楽しみなところです。

 

さて今回は開催直前の特集として、これまでのチーム考察記事のまとめを行います。評価期間が始まるまでの暇つぶしとして読んで頂ければ幸いです。

 

◆ 一次登録分パッケージ(非公式)

なんと、Blockさんが早くもBOFXVIのパッケージを作成していたため、本記事にも共有しておきます。パッケージ制作お疲れ様です。

○11/24追記

上記のURLの有効期限が切れたため、追記。

現在、パッケージは下記サイトからダウンロードできるようです。

blog.polyohm.net

 

◆ チーム考察記事について

本来は(25)+(番外4)構成でチームを紹介する予定だったチーム考察記事ですが、時間的制約のため予定より少ない(20)+(番外1)で切り上げさせていただきます。大変申し訳ございません。

 

ちなみに、チームを取り上げた基準は、(10)番目までは:

 

1. チーム能力値の高い順

2. 話題性のありそう(公式ページの参照数参考)なチーム

 

とし、(11)番目以降は:

 

1. チーム能力値の高い順

2. 2019~20年のBMSイベントに出場・入賞歴あり

3. 過去のBOF出場歴が長く、偽名・新人の割合が少ないチーム

4. 会場に姿を現しているチーム(1人以上が既に登録)

 

といったように、できる限り客観的なデータを基に選定させていただきました。

(選定方法参考:mihoclap)

bmsmiho.cocolog-nifty.com

 

これらの理由から、かなりの有名どころが中心となってしまいましたが、「少しでも多くの人が今年のBOFXVIに興味を持つ」ことを記事執筆の目的としていたため、特に反省や後悔はしておりません。

 

今後こちらからチーム考察記事は一切投稿しないので、もしもっと応援したいチームや「自分も取り上げて!」というチームがございましたら、ぜひ皆さんの手でどんどん発信していって欲しい次第です。特に、自分のチームを自身で熱く紹介するブログ記事なんて是非見てみたいのですが・・・(Twitterの文章はすぐ流れるので非推奨)

私では書けないような皆さんの「生の声」を、お待ちしております・・・・!

 

なお、今回のチーム考察記事は私1人だけではなく、情報提供に空読無 白眼さん・染み(STANK!)さん、毎回の情報チェックにBlackさん、誤字脱字訂正にSetca.さんといった方々の協力を受けながら書かせていただきました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

 

◆ BOFXVI 最終情勢(チーム部門)

全20回のチーム考察の順位予想一覧です。

なお、背景が灰色になっているチームは登録作品が1つだけ遅れているチーム、背景が濃い灰色になっているチームは登録作品が2つ以上遅れているチーム、チーム名が黄色のチームは作品が出揃わず、チーム部門を辞退する恐れがあるチームです。

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優勝確定ラインまで届いた数値70オーバーのチームは、PARTY PARROTチームとpop godsチームの2つのみ(また、あひらわまチームは今年デビュー作家のBOF未経験チームなので、予想数値が高すぎるかも)pop godsチームも強力ですが、既に全作品揃えられたPARTY PARROTチームが一枚上手のように思えます。韓国チーム2連覇が現実味を帯びてきました。

そして日本チームでは、百合塚SHIKIさん焼肉辺りの強豪チームがTOP10以内に続くと予想。

また、あひらわまTRINITIAウオウオ音芸人あたりの若手新鋭も現地点で既に作品が出揃っており、今年の上位入りを虎視眈々と狙っております。

ただし、この表に乗っていないチームにも有力な作家は多くいるため、まだまだTOP10~20周辺は読めません。今年はかなりの激戦区となる予感。

 

また、チーム順位も気になるところですが、それ以前に2次登録に間に合うのかが心配です。特にChapter 2.チームは有力ながらも、まだ会場に誰一人姿を現しておらず、最悪チーム戦辞退もあり得ます。そして百合塚学院もQayoさん曰く、もしかしたら登録断念によるチーム戦辞退・・・ということで、これ以上辞退・失格者が増えないことを祈りましょう・・・

 

BMS Agency読者の注目チーム

20回+番外編1回に渡ったチーム考察記事ですが、アクセス数が多かった記事をランキング形式で紹介します。集計時間は11月4日午前1時

結果は以下の通りです。

 

1位:BOFXVI チーム考察 (1) [PARTY PARROT]

2位:BOFXVI チーム考察 (2) [優勝したらSHIKIさんが焼肉奢ってくれるらしい]

3位:BOFXVI チーム考察 (11) [ウオウオ]

4位:BOFXVI チーム考察 (4) [pop gods]

5位:BOFXVI チーム考察 (6) [百合塚学院〜秘密アイドル部〜]

 

ここでも頭1つ分ほど抜けて多かったPARTY PARROT。やはり今年のBOFXVIの本命チームと言えるでしょう。続いてSHIKIさんの焼肉チーム。さすがBOF優勝請負人の異名に恥じない注目度です。全体的に早めに書いた記事が上位となっていますが、3位は11番目執筆のウオウオ。前評判がかなり良く、今年の番狂わせもあり得ます。4位は老舗強豪のpop gods、5位は刺客百合塚・・・と、納得の顔ぶれが続いておりました。

 

 

◆ 公式ページ参照回数ランキング

チームの個別ページにある「参照回数」の多い順にランキングを作成しました。集計時間は11月4日午前1時です。

チームメンバーが見ている可能性もあり、頻繁にメンバーを更新しているチームが多くなりやすいため、あくまで1つの参考値としてご覧ください。

結果は以下の通りです。

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※11/4追記:「代打三兄弟」のチーム名が「初芝清」となっていた不具合を修正しました。お詫び申し上げます。

ここでもほぼダブルスコアで1位となったPARTY PARROTチーム。その注目度は圧倒的です。

ちなみに全チームの平均参照回数は256回でした。

 

◆ BOFXVI 最終情勢(個人部門)

こちらで集計した「能力値」の高い作家順にTOP50ランキングを作成しました。結果は以下の通りです

(過去6年以内にBOF参加経験がある場合は○、ない場合は×。

 所属は合作チームを除外)

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今年の個人予想最高値を達成したのは、PARTY PARROT所属でもpop gods所属でもなく、GFP Cosmic Sound 2020所属の大型新人utzbo(うつぼ)さん。BOF出場経験は無いものの、今年のWORLD WARではTJ.hangneilさんに次いでの2位だったため、予想能力値が大爆発しました。

2位以下は若手・古参問わず様々なチームからランクインが確認できます。今年のBOFを語るなら、これらの作家の登録作品はぜひチェックしておきましょう。

 

 

◆ 最後に

今週の11月7日(土)より、評価期間が開始となります。今年も盛り上がってまいりました。

 

そんなお祭りムードの真っただ中ですが、本ブログではBOFXVIの途中経過集計記事および、BOFXVIのおすすめチーム・作品の紹介などの記事投稿は行わない予定です。本当はYouTube動画と組み合わせて評価期間中も色々と企画したかったのですが、、

(ラジオ形式でBOFXVIの作品をひたすら紹介するボイスロイド動画とか・・・BOFXVIチーム考察「動画」とか・・・言うだけならタダ)

、、チーム考察記事の作成だけでBOFXVIに割ける予定時間の大半を使ってしまったこともあり、評価期間中にBOFXVIに関わることがほとんどできそうにありません。正直なところ、これは私の力不足でした。申し訳ございません。(昨年のBOFXV同様、評価期間内の全曲プレビュー動画だけは今年も作る…かも…12月頭を目処に)

 

なので、「後は任せた!」といったところでBMS AgencyBOFXVIの特集を終了とさせていただきます。後はぜひ、皆さんの手で今年のBOFXVIの面白さを発掘してみてください。

それでは・・・Good luck.

 

 

 

11/18追記:

二次登録期間が正式に決定されました。

二次登録は24時間限定なので、忘れないように気を付けてください。

10/30お知らせ

いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。管理人の骨無しチキンです。

申し訳ございませんが、10/30・10/31は記事投稿をお休みします。

10/9の前編記事より意地で毎日投稿を行っておりましたが、ついに更新作業が追い付かなくなったため、毎日投稿はこれにて終了とさせていただきます。なので、予定の(25)チーム考察よりも数が減ることをお許しください。

 

11月以降のブログ記事投稿ペースは未定です・・・が、引き続き今年のBOFXVIをよろしくお願いします・・・!!m(__)m

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#BOFXVI チーム考察 (20) [Glitchhopを聴け]

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[Glitchhopを聴け]

cap:N-Driver

 

N-Driver(BMS)、Drumatic Sequencer(BMS)、HOUJIROU(BMS)、翡翠(Jade) (作曲)、Hyoutan(BGABGI)

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三度の飯よりグロウルベース。今年の戦に向けて、重厚なグリッチホップマニアたちが集結しました。

そんな彼らが届けるチーム名は「Glitchhopを聴いてください」ではありません。Glitchhopを聴け、です。

今日はそんなベースミュージック愛好団体、Glitchhopを聴けチームについて紹介します。

 

 

 

◆ Glitch Hopとは?

2020年10月29日現在、Googleで「Glitch Hop とは」と検索すると、Drumatic Sequencerさんの解説記事が上から2番目に表示されます。

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1000yensatsuxu.blog.fc2.com

ということで、「Glitch Hopってどんなジャンル?」と思った方は上の記事を参考にしてください。

 

それでは、以下よりチームメンバーの分析を行います。

 

 

◆ メンバー分析

(1)N-Driver

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N-Driver(ねじドライバー)さんは、2019年のBOFXVでBMSデビューを迎えた新人作家です。今のところBMS制作数は通算2作と、まだまだ駆け出しの真っただ中。

しかし、実はN-Driverさん音ゲーMAD作家ねじドライバーとしてかなり有名な方であり、ニコニコ動画で10万再生以上の音MAD動画を量産しております。

dic.nicovideo.jp

また、2012年にはSDVXにて「Ignited Night burst」公募合格などの実績があります。まだ音ゲー公募が始まったばかりの時代であったため、肩を並べる作家陣はかめりあさん・IDEARHYTHM(旧名義: Hate)さんなどなど強烈の一言。

 

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こういった活動の積み重ねがあったため、今年の無名戦17に参加表明した際には「無名詐欺」と言われるほどの有名作家ぶりを発揮しました。

しかし、そんなN-Driverさんを以てしても、初BMSイベントのBOFXVでは300位台とやや厳しめの結果となりました。今年は無名戦でBMS経験を積んだため、BOFXVIでは大々的なリベンジを果たすことに燃えております。

 

(2)Drumatic Sequencer

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(予想レートは無名戦16のError Sectorを参考に)

Drumatic Sequencerさんも2019年デビューであり、通算BMS制作数はまだ1つ新人組です。
ただその1作が非常に強烈で、無名戦16Error Sectorはその破格のクオリティから「今年の無名戦はヤバい」と話題の的になりました。

↑無名戦16 "Error Sector"  2 / 37位

2019年デビューと言えども、2014年頃から既にBMS界を認知していたDrumatic Sequencerさん。そのBMS譜面はINFINITASIIDXを研究して制作しているということで、経験が浅めの作家とは言いつつも抜群の信頼が寄せられること間違いなしです。

BMS以外ではDiverse System works.8公募合格Glitch Hopのサンプルパック販売などの活動が見られるため、BMS作家としての経験以上にやり手だということが確認できます。

今回はBOFとなりますが、その破壊力でどこまでBOFXVIをグリッチしていくか注目です。

 

(3)HOUJIROU

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HOUJIROUさんは2005年b.i.n.でデビューを果たした、チーム内きってのBMS古参組です。かつての無名戦6ビジネスクラス(今で言うA-1 ClimaXみたいな階級)で、「舞姫 ~buki~」にて優勝経験を持つ無名戦王者。和風で疾走感あふれるトラックのほかに、今回のチームテーマのようにベースミュージックも制作しております。
そして特筆すべきは、BOFシリーズの連続参加チームで有名な「Maple brit'S」の一員であることです。

booth.pmMaple brit'Sとは、yassuさん・Ym1024さん・HOUJIROUさんの3名からなる名門ユニットであり、BMS担当の3名が全く変わることなくBOF2005~BOFU2016まで11回連続参加を遂げたという一大記録を持っています。今のところ、チーム単位でこの最長参加記録は誰にも破られておりません。

f:id:bms_agency:20201030003445p:plain↑BOF2005 "Maple Brit's" チームスコア25 / 43位

f:id:bms_agency:20201030003455p:plain↑BOFU2016 "Maple brit'S" チームスコア27 / 152位
↑BOFU2016 "飛天 ~hiten~" HOUJIROU
そんな筋金入りのBOF常連だったHOUJIROUさんでしたが、2年の休戦をはさみ今年は3年ぶりBOF参戦となりました。その熟練の技にはひれ伏す他ありません。

BOFシリーズ過去最高はG2R2014 "L'orage" 中央値28 / 281位

 

(4)翡翠(Jade)

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(予想レートはメンバー全員の平均値)

翡翠(Jade)さんは、BMSイベント初参戦の完全新人です。EDMを中心に制作しているトラックメイカーであり、最近では出前さん主宰の公募コンピ"cut-e≪キュット≫"にて「/l/o/v/e/m/e/」が収録されていることが確認できました。

↑[2020秋M3] 「cut-e」Trailer Movie - 1:22からJadeさんの楽曲
こちらの公募ではSe-U-RaさんやN-Driverさん、Qayoさんなどの強豪作家が並んでいるので、BOF初参戦ながら期待の羨望が向けられます。

なお、今回は作曲担当のみであり、BMS化は行いません(チーム宣言曲数は3曲

 

 

(5)サポートメンバー

サポートメンバーはBGABGI担当のHyoutanさん。

Hyoutanさんは、ちょっと風変わりで面白い実写BGAを作らせたら右に出るものはいない、独創的な動画師です。元々は2009年頃に江頭2:50の音MAD動画を制作している方でしたが、2010年のFIVE VS SEVENにてBGA作家としてデビューを迎えました。
過去にはBOF2010のKaiden AuraWAYLAIDなどの大御所BGAも担当しており、かなりの実力派動画師であることが確認できます。

↑BOF2010 "Kaiden Aura" 7 / 278位

近年のBOFシリーズでは、TRIALさんのBGAあたりが有名な作品かと思われます。

↑BOFXV "Chaos MoEmot!on 47 / 361位

 

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(52.0+67.5+55.3+58.3)/4 = 58.3

(MAX)(57.9+67.5+58.5+58.3)/4 = 61.2

(MIN)(46.1+50.0+52.2+50.0)/4 = 49.4

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今年のベースミュージックチームの最有力候補ということで、その予想順位もTOP10周辺となりました。BMS制作経験の全くない翡翠(Jade)さんがいるため、やや未知数ではありますが・・・

 

Glitchhopを聴けチームは、グリッチホップというチームの共通ジャンルを掲げているため、それらを3曲揃えられればチームとして中々のインパクになるのではないかと思います。そしてベースミュージックが好きな層には、チーム単位で支持されること間違いなしです。
もちろん作家陣も実力派なので、かなり期待できるでしょう。特にGlitch Hopのサンプルパックを作るようなジャンル特化作家であり、Glitch Hopと検索すれば検索候補に名前が上がってくるDrumatic Sequencerさんが在籍しているのが非常に心強いです。他にもBMS外なら有名人のN-Driverさんや、BOFシリーズベテランのHOUJIROUさんと強力し合えば、各々の相乗効果で総合的にBOFでも強いチームとして君臨できるのではないか・・・と注目しております。

 

気になる点は、やはりBMS作家としての新人の比率が高いことです。HOUJIROUさん以外はBOFで有名な作家とは言えず、他チームの圧倒的なネームバリューに打ち負かされてしまう恐れがあります。そのため、BMS実績の足りなさをどうカバーしていくか、戦略を練ることが重要でしょう。そして新人と言えども、譜面力・楽曲力は現地点でも抜群に高いN-DriverさんやDrumatic Sequencerさん・・・プレイさえしてもらえれば評価は相当高くなると思うので、チーム全体のアピールが最重要ポイントかと思います。命令形のチーム名はとても目を引きますが、バナー・エンブレムが用意できなかったのはアピール面でかなり痛手です。また、ビジュアル面もHyoutanさんのみであり、既に「BGI」担当と書いてあり一枚絵が確定しているのがやや残念です。まだまだ作品の全貌がわからないため、挽回できるような大きな一手が投入されることが望まれます。

 

・・・とはいっても、コンポーザーとしてはかなり強力な布陣なので、今年のBOFで新曲が聴けるのがとても楽しみです。未だ会場に誰も姿を現していないのが非常に心配ではありますが・・・無事、3つのグリッチホップを拝めますように。

 

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ゆったりビートに激しいベース。その重低音で今どきな若者を虜にする、グリッチホップチーム。

Glitchhopを聴け。そして、あわよくばインプレもしてください――そんな音ゲーベースミュージック部をよろしくお願いします。

 

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#BOFXVI チーム考察 (19) [かわいそう]

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[かわいそう]

cap:しよ

 

BBBB(bms)、C4(bms)、MALVA.(bms,banner等)、qfeileadh(bms)、r(bms)、BAECON(譜面)、careless(譜面)、NASA(譜面)、rat(譜面)

 

comment:かわいそう、かわいいそう…?

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今年のBOFで最もかわいそうなチーム、降臨――

 

しかしいざその顔ぶれを見ると、むしろこのチームと戦う相手のことが「かわいそう」と思ってしまうほど強い、新規新鋭の実力団チームです。

今年は可愛い絵文字を引っ提げ、「かわいい」を推しに魑魅魍魎のBOFXVIへと飛び込んでいきます。

 

 

 

 

◆ メンバー分析

(1)B4 (BBBB + C4)

B4ユニットはBBBBさんとC4さんのユニットです。まずは個人の分析を行います。

 

(1a) BBBB

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オーケストラBMSで有名なBBBBさん。今年は合作でも出場します。
(紹介文は [Chapter 2.] の考察記事にて書いたので割愛します。)

 

(1b) C4

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C4しよ)さんは2019年デビューで人気沸騰中の駆け出し作家です。元々は譜面作家として活動していたこともあり、2020年現在も作家の傍らで圧倒的な譜面サポート力で高い信頼を獲得しております。あなたがお気に入りのその新作BMSも、もしかしたらobj:C4の文字が入っているかもしれません・・・?

BMS作家として初イベントの無名戦16では、その譜面サポートの経験を生かして同梱譜面を24つ(5KEY, 10KEY, 7KEY, 14KEY, 9KEY)用意。その突出した譜面力で会場を沸かせました。

↑無名戦16 "Chilly"
近年はギミック作家としての存在感が強くなってきており、SPRING 9KEYS BLOSSOM 2020Fall Mirage *1を皮切りに、A-1 ClimaX 10thでは謎解きギミック譜面の意欲作、Sweet Magic Machineでイベント3位と目覚ましい活躍が見られます。

↑SPRING 9KEYS BLOSSOM 2020"Fall Mirage *2" nekomimi_STRaw & C4

↑A-1 ClimaX 10th "Sweet Magic Machine"


C4さんにとって2020年は飛躍の年だったため、続くBOFXVIでも何が起きるか楽しみです。

...

さて、BBBBさん・C4さんで合作を行うB4ユニットですが、 今回で3作目となります。合作経験が豊富ということもあり、その作品には抜群の信頼が寄せられます。
過去にはBOFXVのZelenaがスコア63位と、合作とは思えないほど高い評価を獲得。今年も絶好調なお二人の合作ということもあり、かなり期待できそうです。

↑BOFXV "Zelena" [SP LABIRINT](ギミック譜面)

 

 

(2)MALVA.

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MALVA.さんは2016年の無名戦13でデビューを迎えた、新鋭作家です。そして北欧系ケルトを作風の中心とする、BMS界きってのファンタジスタです。
また、MALVA.さんはガスト社が製作・販売するゲームアトリエシリーズの熱狂的マニアであることで有名で、過去にはgooランキング記事監修・インタビューを担当したほどです。

production-1783914819.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com


BMSの作風にもアトリエシリーズの影響が強く出ており、MALVA.さん作の情緒豊かな民族音楽BMSであるALCHEMISTシリーズは必聴です。2年前のG2R2018参加作品だったTräneは、ALCHEMISTシリーズの最終作品だったものの、「第二のGrand Thaw」と言われるまでに絶賛され、多くの方々を感動の渦に巻き込みました。

↑G2R2018 "Träne"
今年は2年ぶりの本名義参戦なので、同系統の民族風BMSが遊べるのではないかと期待しております。

↑BOFXV "Verktix" RicoLys (MALVA.) ※昨年はALCHEMISTシリーズとは打って変わってシューティングライクな作品を登録しました

 

 

(3)qfeileadh

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既に会場にKawaisou Electronicaと銘打ったBMSを登録しているqfeileadhさん。果たしてチーム名「かわいそう」を体現した作品となるのでしょうか・・・

(紹介文は [TRINITIA] の考察記事にて書いたので割愛します。)

 

(4)r

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rさんは2019年に彗星のごとく現れた大型新人です。初イベントの無名戦16では、Knindlerがスコア・Ave共に4 / 37位に入る高い実力を見せました。

↑ 無名戦16 "Knindler"
そして昨年のBOFXVでは初の一人チームながら、全ての作品で上位50%入りを達成。かなり安定して評価を獲得しております。

そんなrさんの作風は、ケルトLiquid Funkを書いたかと思えば、今年のWORLD WARではハードコア作品のクロノバイザーを登録したりと底が見えません。


WORLD WARではAve 9 / 107位の潜伏エイリアン(逃げ切り)としてエイリアン軍を勝利に導き、その"r"の名を知らしめました。
今年は昨年の一人チーム出場とは異なるため、かなり力のこもった一作を遊べるのではないかと期待しております。

 

 

(5)サポートメンバー

サポートメンバーは以下の通りです。

BAECON(譜面)、careless(譜面)、NASA(譜面)、rat(譜面)

ーーーーー

BAECONさん・NASAさんの紹介については [746974KB] の考察記事で書いたので割愛します。どなたの作品のサポートに入るかはまだ分かりません。

 

続く譜面サポートにはcarelessさん・・・って、ええ!?carelessさん!?

carelessさんと言えば、BMS史に残る伝説のユニット「Grand Thaw」の一員です。

dic.nicovideo.jp

Grand Thawでは、楽曲制作を井上⊿さんが、BMS化及び譜面をcarelessさんが行う分業体制を取っておりました。そんなcarelessさんが譜面担当した作品と言えば、BOF2011Ave優勝SOLROSや、かのBOF20124冠優勝作品である、Äventyr・・・

SOLROSÄventyrの公式試聴動画が消えていたため、代用

SOLROS and the Will of the Altaïr [Crossfade DEMO ver.] [M3-2020秋]

 

今回のBOFXVIでは、恐らくMALVA.さんの譜面担当を務めると思います。

久々の譜面制作?となりますが果たして・・・

 

 

そして、最後の譜面担当はratさん。ratさんと言えば、無名戦16にBetrayerを登録した新人作家の一人ですが、[rather]差分の作者としても有名です。

今年はその譜面力が買われ、WORLD WARにてあのレジェンド作家・Yamajetさんの作品でINSANE譜面を担当する一大仕事を成し遂げました。今回もBAECONさんと同様に、高難易度譜面の作成担当を務める予感。

↑WORLD WAR "SpellBound (Satellite Palace Remix)" - Yamajet (Ave 2 / 104位)
 
また、かわいそうチームの動画担当は今のところ不在・・・?

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(59.5+55.1+54.8+59.1+56.9)/5 = 57.1

(MAX)(64.9+62.6+65.0+65.9+60.1)/5 = 64.6

(MIN)(49.5+46.7+51.8+44.0+50.3)/5 = 48.0

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かわいさが売りのかわいそうチームですが、TOP10~20入りが予想されるたくましい結果となりました。

 

かわいそうチームの強みは、チーム編成が老・壮・青の全てが揃っておりBGA以外の隙が無い点です。実績はもちろん、過去のBOFTOP10台まで上り詰めた強者MALVA.さんやqfeileadhさん(また譜面のcarelessさん)だけでなく、今年のイベントで見てもA-1 10th3位C4さんや元潜伏エイリアンrさんなど、今年絶好調な若手作家陣が在籍しているのも抜群に優れています。最近のイベントに熱心に参加している方も多く、現在のプレイヤーの好みの確認などが行えているため、BOFXVIでも信頼度が高いです。
そして何より、チームメンバー全員がケルトポップなどの被りづらいジャンルを得意としており、イベント内でも唯一無二のチームとして強い存在感が出てくるのではないかと思います。


そんな感じで、かわいそうチームはゆるいチーム名とは違い、かなり堅実なチームです。そのため、楽曲・譜面の弱点は特になく、非常に強力です。
ちょっとBGA面のサポート不明が気になる点ですが、qfeileadhさんの登録済み作品にBGAがあるようなので、他のメンバーも動画制作依頼を行えている可能性があるでしょう。しかし、今のところ無名戦以外でBGAを用意できていないrさんは、今回もBGA面での不安がよぎります。逆に言うと、rさんがBGAを用意できたら鬼に金棒。上位進出が約束されると思います。

また、Chapter 2.チームと掛け持ち中のBBBBさんや、譜面含め7チーム(!?)の掛け持ちをしているC4さんなど、最悪間に合わないケースも起こり得ます。そこは、間に合うのを祈ることしかできません・・・

 

総合的にかなり強いチームなので、あとは作品が出揃い全員のBGAが何とかなれば安心しておすすめできるチームかと思います。

 

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チーム名の「かわいそう」は、何気にキャッチーでとても良いと思います。バナーもかわいくて目立ちますので。

そしてインプレ欄が「かわいそう - 1000pts」で埋め尽くされた結果、いつの間にか上位進出してたといううらやましい結果を生めるのではないでしょうか。

 

チームかわいそう・・・今年のBOFXVI入賞に向けて今、泣きます――

 

 

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10月28日、BOFXVIの一斉公開期間が予定より早く始まりました。

ついに始まってしまいましたね・・・今年のBOFが。

 

 

この結果を受け、会場から急いで新作BMSをダウンロードしている待ちきれない勢や、「俺、まだ完成してないんだけど・・・」と途方に暮れる締切がヤバイ作家勢などなど・・・多くの声が混ざり合って会場付近が騒がしくなってきました。

 

そして早くもBOFXVIのパッケージ(暫定版)を公開する猛者たちもおります・・・!(詳細はTwitterの検索窓で"BOFXVI パッケージ"と検索してみましょう)

 

私は作品が出揃うまでは一切プレイしないつもりなので、相変わらずブログのチーム考察記事はネタバレ無し仕様(ジャンルやサポートの割り振りは見ますが)でお送りする予定です。なので、今後の記事内容がプレイ済の方からしたら完全にズレた内容になってしまうかもしれませんが・・・そういう方向性だと割り切って、予めご了承ください。

*1:Fall

*2:Fall

#BOFXVI チーム考察 (18) [absurd crossbreed]

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[absurd crossbreed]

cap:unKn

 

ProjectG(ART,BMS)Zris(ART,BMS)unKn(ART)Scely(CH_ART)

 

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BMSの祖国日本、そして昨年度BOFの頂点韓国・・・BMSと言えば、この2か国が中心に回っています。

そんな中、東アジアから第三のBMS勢力として中国がやって参りました。「世界で最も人口が多い国」と言われる中国は、今はまだBMS勢力の中心ではありませんが、決して侮れない存在です。

 

今回はそんな中国チームのエース筆頭、[absurd crossbreed]について紹介します。

 

 

 

 

◆ 過去の戦績

チーム名は違いますが、メンバーがほぼ同じチームとして昨年の[蔵]チームが挙げられます。偽名チームでしたがProjectGさんの検討もあり、チーム順位は35位と上位50%入りを達成しました。

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今年は偽名を取っ払い、ProjectGさん・Zrisさんの布陣でBOFへ再挑戦となります。本名義を使える分、順位の上昇も狙えるでしょう。

 

それでは、以下よりメンバー分析です。

 

◆ メンバー分析

(1)ProjectG

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ProjectGさんが初登場したのは、G2R2018Namelessボーカル担当)。そこから2019年の無名戦16で作家デビューを迎えるという、やや珍しい経歴をお持ちです。無名戦では本格的トランス・強力な自炊BGAを引っ提げ、初イベントながらAve7 / 37位と強い存在感を放ちました。

そして続くBOFXVでは、音ゲーJukeのMidnight Flux中央値35位という快挙を達成。幅広い作風を見せつけていきました。

↑ BOFXV "Midnight Flux"

そして何よりも、ProjectGさんの快挙は今年夏開催のWOLRD WARにあります。WORLD WAR登録作品のAliens are BAD!Ave 3 / 104位となり、表彰台入りを達成しました。しかも、歴然のレジェンドBMS強者TJ.hangneilさん」と「Yamajetさん」に迫る大活躍ぶり。Aliens are BAD!エイリアンがテーマ、そしてぬるぬる手書きBGAも相まって、イベント内でかなり強烈な印象を残していきました。

↑ WORLD WAR "Aliens are BAD!"

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このようにProjectGさんは、もはや「新人」だからといってその存在が無視できないほど強力な作家だと言えるでしょう。続くBOFXVIでも、中国勢のエース作家として君臨が予感されます。

 

 

(2)Zris

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Zrisさんは、恐らく中国作家の中で一番BMSイベント参加歴が長い方です。初登場はBOFU2016で、デビュー作品のYutuからその高い実力を発揮しておりました。

BOFシリーズでは、スコア部門では今のところ大ヒットを飛ばせておりませんが、中央値部門では毎年50位以下に入るという影の実力者として根を伸ばし続けております。今のところ、最高記録はG2R2018の"GREAT GREAT"(中央値25位)。

その実力に反して知名度面でやや苦戦気味のZrisさんですが、昨年のBOFXVではBGAを担当したBurn7位というスマッシュヒットを達成し、とんでもない動画師として脚光を浴びました。その常軌を逸脱した動画センスには脱帽です。

そして今年2月に開催された東方音弾遊戯9でもBlack or WhiteSave the Waterの2つの高クオリティBMSを登録しているため、続くBOFXVIでも良好な結果を出せるのではないかと睨んでおります。

↑ 東方音弾遊戯9 "Black or White"

 

 

 

(3)サポートメンバー

サポートメンバーは以下の通りです。

unKn(ART)Scely(CH_ART)

ーーーーー

unKnさんは昨年のBOFXVでProjectGさんのThe SunderingBGAを担当した方です。

3DCGの表現力が非常に幅広く、今年の3DBGA勢の中のダークホースとして君臨する予感。

 

 

ScelyさんはProjectGさんのANOTHER譜面以降を担当している差分師です。また、過去にはProjectGさんに限らず、NoKANYさんやDailyさんなどの中国のBMS作家の譜面サポートを行っている万全のサポートマンです。

 

 

また、BMS担当であるProjectGさん・Zrisさん自身もBGA制作に携わります。両者とも、過去のイベントで話題をかっさらっていった核弾頭系動画師なので要注意です。

Kung-Gu Empire・・・いや、何でもない・・・

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(61.7+55.5)/2 = 58.6

(MAX)(64.2+58.1)/2 = 61.2

(MIN)(58.8+51.8)/2 = 55.3

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中国チームの最有力ということもあり、その予想順位はかなり高くTOP20以下となりました。しかし完全アウェーなチームなので、上位確実かと言うとやや不安があります。

absurd crossbreedチームは、今年出場する中国チームの最有力です。安定した実力を発揮し続けるProjectGさんと、中央値なら上位確定のZrisさん。今年も質の高い作品が遊べるのではないかと思います。
スコア部門はまだまだ知名度の壁が・・・といったところですが、ProjectGさんは今年のWORLD WARで存在感を示し、Zrisさんは徐々にBOFでも上位進出を達成している作家であるため、今年が急浮上の年になるというのも大いにあり得ます。海外チームだからと油断していると、absurd crossbreedチームに足元をすくわれる可能性大なので要注意です。そして譜面BMSで失敗する可能性もかなり低く、かなり期待のできるチームと言えるでしょう。

 

一方でこのチームの気になった点は、まずチームの作曲メンバー2人に対して提出楽曲宣言数が3曲なので、どういった編成にするかという点です。
また、Zrisさんが実力者であるにも関わらず埋もれているのは、G2R2018, BOFXVともにBGAが一枚絵だったのも影響がありそうです。果たしてArt担当を行う今年はどのような結果となるか、やや未知数気味ではあります(Burnのようにヒットを飛ばすか、東弾のように酷評されるかの二極で評価が読めない。)。
あとはやはり、コンポーザーとして万事なんでもこなすProjectGさん・Zrisさんの「強み・特色」となる部分がやや弱く、海外チームゆえにBMS内での知名度もあまり無いため、曲数が膨大なBOFで埋もれないためにはもう少しアピールポイントが欲しいところです(動画ならProjectGさん・Zrisさん共に手書きBGAが強みと言えるかも・・・)。
総合的に、実力はしっかり揃えている確かなチームなので、きっかけさえ掴めれば上位進出が狙えるでしょう。

 

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中国BMSはまだまだ発展途上であり、現状ではまだまだ成長の途中段階かと思います。

しかしbilibiliなどの莫大な再生数の影響も後押しして、中国の影響力は今後無視できなくなるかもしれません。absurd crossbreedチームが、そのとてつもない一歩に関わる可能性も秘めているため、今後の動向は要チェックです。

 

日本・韓国以外でもBMSが流行ってほしいので応援しております。

 

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ついにBOFXVIの一斉公開日が決まったようです。

公開日は、なんと明後日の10/30。早いですね。

 

ほぼ日課となっていた日刊チーム考察記事も、(25)で終了予定です。大半のチームが紹介できないまま終わるのは寂しいところですが…(参加者があまりに多すぎるので許して欲しいです)、またイベント開始以降に予想外の伸びを見せるチームが現れたら嬉しいです。それでは、残り1週間もよろしくお願いします。

#BOFXVI チーム考察 (17) [736974KB -CREATION-]

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[736974KB -CREATION-]

cap:otoshi.b

 

NASA(BMS) / 69 de 74(BMS) / Kanata.S(BMS) / otoshi.b(BMS) / はしたかさん(BGA) / みゅい(Vocal,Lyric) / FanfRS(BGA) / うばら(BGA) / なずしろ(Vocal) / BAECON(譜面)

 

comment:736974KBのBMSを作ります(大嘘)

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昨年のBOFを大きく賑わせた名チーム「73KB」が、今年は10000倍以上の容量拡大を行い、再びBOFの地へと戻ってきました。今年はサポートメンバーも万全にし、BMS登録も全員初日に終了し、まさに容量拡大も納得といった全力さが垣間見える736974KB -CREATION-チーム。その全貌に触れていきます。

 

 

 

◆ 昨年の戦績

前身チームは、昨年BOFXVの[73KB]チームです。2016-2017デビューの若手組からなる新鋭チームですが、その最終結果はチームスコア7位・中央値13位と大躍進。昨年の若手チームで頂点とも言える華やかな結果を残しました。

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そんな73KBチームは今年も続投ですが、強力なメンバーE0ri4さん・KaKiさんが今年は脱退Eori4さんは別チームに移籍)。危うく73Bという1000%容量低下の危機にさらされましたが、そこに駆け付けてきたのは強力な6974Kこと、69 de 74さんとKanata.Sさん。お二人が加わったことで昨年以上の容量736974KBを達成することができました。

 

容量面では昨年以上に良好な結果となりましたが、結果はいかに・・・

それでは、以下よりメンバーの分析を行っていきます。

 

◆ メンバー分析

(1)NASA

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NASAさんは2017年の無名戦14にてデビューした作家です。FamiTrackerと呼ばれる独特なファミコンDAWを愛し、作品もCHIPTUNEが全面に出ているものが多いです。

デビュー初期から各イベントで堅実な評価を得ておりましたが、転機を迎えたのは2019年第二回BMS衆議院選縦連打党として出場したChocomint Mille-feuilleが楽曲・譜面ともに絶大な支持を受け、スコア2 / 99位準優勝という大記録を打ち立てました。

↑第二回BMS衆議院選 "Chocomint Mille-feuille" [37% Chocomint]

そして、続くBOFXVでは、さらに譜面に技巧を凝らしたギミック譜面のF10atmaneuverを登録。こちらも"BMSとして"面白い点が強く評価され、最終的には17位と大躍進。駆け出し作家から一転、大ブレイクを果たしました。

そんなNASAさんは現在、ギミック譜面案内所の管理人となってギミック譜面の伝道師して活動中です。そういった経験もあってギミック譜面に造詣が深く、「BMSでしか表現できない作品」を作らせたら他の作家陣から頭一つ抜けております。今年も楽曲・譜面の総合力で上位進出が狙える、期待のBMS作家と言えるでしょう。

 

 

(2)69 de 74

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69 de 74ロクデナシ)さんは2015年にBMS制作デビューを迎えた作家です。デビュー年のBOFU2015から非常に好調な成績を収めておりますが、そこからさらに毎年BOFで成績が必ず上がっているというヒットマンな一面を持っております。

↑BOFXV "CHAOTIC DESTRUCTION" [ANOTHER]

そして69 de 74さんは中小イベントでも安定した強さを誇っており、2017年のDNBmsFesta3 / 21位、第二回BMS衆議院では4 / 99位などスコア部門で輝かしい結果を打ち立てております。

第二回BMS衆議院 "Memory of Paradise"

 

そんな69 de 74さんの特筆すべきは、毎度ながら全難易度こだわりの良譜面を同梱している点です。もともとプレイヤーから作家に転向したこともあり、BMSとして美味しいフレーズ楽しい譜面を狙って作ることができる職人魂を持っております。なので69 de 74さんもNASAさんと同様、「BMSとして楽しい」を誰よりも考えるBMS作家の一角として、その作品には抜群の信頼が寄せられるでしょう。

唯一の懸念点であった「BGA」が今年はサポートにより解消されるため、今年もTOP50以下が着実に狙えます。今年は昨年の73KBの引き継ぎ担当としてTOP30入りを目指し、さらなる進化が見られるかもしれません。

 

 

(3)Kanata.S

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Kanata.Sさんは遡ること2004年からBMS制作を行っているという、かなり珍しい老舗作家の一人です。登録名義はバラバラ(最初の名義はDJ S-GO)ですが、過去にはかの有名なBOF2006BOF2008にも参戦しており、「あの頃のBOF」の空気感を知る数少ない一人となっております。

Kanata.S名義で活動を始めたのは2011年からで、BOF2012以降はBOFシリーズを皆勤している定番作家の一人です。

↑BOFU2016 "IMITATED "M-DD" "

全体的に通好みの渋めなトラックが多く、BOFUシリーズでは今のところブレイクには至っておりませんが、中小イベントでは2018年のOLDSKOOL VS FUTUREにて15 / 77位、A-1 ClimaX 8thでは8 / 33位と、着々と上位進出を達成しております。

↑OLDSKOOL VS FUTURE "W.W.O"

そんなKanata.SさんはKanata.S名義だけで50作以上のBMSを制作している手練れであり、余程の大事故が起きない限りBMS化過程で失敗する可能性はゼロという抜群の信頼が寄せられます。また、ベテラン故にチーム内の精神的支柱として、メンバー全員に安心感を与えていくことでしょう。

そして現在、Kanata.SさんはBMSでは珍しいロック方面で進化を遂げてきたこともあり、過去最高の作品を出すことができれば今年は73KB効果でヒットを狙える可能性があります。チーム内最古参として、チームを先導していけるか・・・その手腕が問われます。

 

 

(4)otoshi.b

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リーダーのotosh.bさんは元々発狂皆伝持ちのランカーでしたが、2017年の無名戦14にて作家デビューも果たしました。今のところ通算作品数は5作と控えめですが、その全てが上位5%に入るという驚異的な打率王です。

↑ G2R2018 "Absolute Future"

作風は突き抜けて明るいハピコアがメインで、現在のハピコアBMS作家の頂点と言っても過言ではないかもしれません(現に、今年のMutual Faith 3では合作ですがハピコア優勝しました)

↑ Mutual Faith 3 "Twin☆kle Galaxies" (翡乃イスカ × otoshi.b)

そんな今をときめくotoshi.bさんなので、今年は昨年の記録越えどころか個人TOP10入りも目指せてしまうのではないかと注目しております。

王道キャッチーなハピコア・充実した同梱譜面数などで徹底されたプレイヤーの呼び込みは、今年もチーム内最大の集客力を発揮すること間違いなしです。昨年と同様にチームを上へと引っ張っていける存在となれるか・・・その真価が問われます。

 

 

(5)サポートメンバー

サポートメンバーは以下の通りです。

はしたかさん(BGA) / みゅい(Vocal,Lyric) / FanfRS(BGA) / うばら(BGA) / なずしろ(Vocal) / BAECON(譜面)

ーーー

はしたかさんは昨年のBOFXV以降、otoshi.bさんの作品でBGAを担当している方です。昨年は陽向星シャイナというotoshi.bさん公認公式キャラクターを生み出しましたが、その可愛さ故に一瞬でBMS内のアイドルと化しました。

↑BOFXV "Sparkling☆Sunshine!!"

 

みゅいさんは歌唱作詞をこなす女性ボーカリストで、過去にはTVアニメ「ひなこのーと」のDVDに収録されているキャラクターソング「爛漫ロード」の作詞を担当したという強い実績を持っています。

BMSでは、過去にsakさんのハニエルのうたUnleashed Worldの歌唱を務めておりました。

↑ G2R2018 "Unleashed World" sak feat.みゅい

 

FanfRSさんは今年の無名戦17でPhoenixBGAを担当した若手動画師です。その徹底した映像美で69 de 74さんのビジュアル面の強化を図ります。

↑ 無名戦17 "Phoenix" NoisiestLunatic (feat. Tonishkov)

 

うばらさんはKanata.Sさん主宰のネットレーベル「Ponytail Record」のデザイン担当です。なので、今回もBGAと言うよりはジャケットデザインの担当となります。うばらさんはKanata.Sさんの作品に何度か出てくるポニテの女の子・空見沢佳奈を描いており、BMSを長くやっている方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。

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↑Ponytail Record 2016 春M3 コンピCD "Kanata.S Remix"ジャケット

 

なずしろさんはBMS初参戦となります。

作詞作曲歌唱を全て自ら行うマルチクリエイター(というより、シンガーソングライター?)であり、その表現力には注目です。

 

 

BAECONさんは織姫 -VEGA-などで有名な発狂譜面差分師です。Mutual Faith 3の"Twin☆kle Galaxies"で譜面協力を行った繋がりで、今回もotoshi.bさんの発狂譜面担当となる予定です。

(動画・譜面共にTwin☆kle Galaxiesの再来と言えるかもしれません)

 

 

◆ 順位予想

最後に順位予想です。

(予想)(54.6+56.2+46.9+66.4)/4 = 52.6

(MAX)(63.5+59.3+50.1+68.8)/4 = 57.6

(MIN)(40.1+52.6+42.6+63.7)/4 = 45.1

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昨年はチームスコア7位と大健闘したものの、強豪の増加参加チーム数の爆発が起こった今年は、その地位を守るのは少々厳しいかもしれません。データだけで判断するとTOP20-30が本命の順位と判定されました。ただ、表明中の200チーム中の20位というのは、割合的に昨年のTOP10と同じなので、昨年と同じ上位割合・・・と言えるかもしれません?

 

736974KB -CREATION-チームの強みは、昨年の[73KB]で実績あり今年のイベント優勝者在籍・会場のチーム表示位置が上から3番目・・・といったように、話題性に事欠かない点です。作品数が膨れ上がる今年でも埋没する可能性は非常に低く、昨年の流れから「今年も736974KBはプレイしておこう」とプレイヤーを呼び込むことも可能です。そして話題性だけではなく、全員BOF実績・経験が強く、戦い方を知っている手練れ作家しかいないので、その作品にも抜群の信頼が寄せられることは間違いありません。

そして、同梱譜面充実のotoshi.bさん・69 de 74さんギミック譜面NASAさんなど、譜面で戦わせたら今年の全チーム内でも最有力候補に立てるくらい譜面を大切にしている作家陣営なのも強いです。このチームの作品が「遊んで楽しい」のは誰よりも保証されております。なので、今年のBOFXVIを語るならチェックすべきチームの1つと言えるでしょう。

 

さて、そんな有力チーム736974KB -CREATION-ですが、昨年同様の結果が出せるかと言うと話が変わってきます。昨年は全員個人でTOP30以上に入れたからこその結果であり、強豪率いる今年のBOFで同様の結果が得られるかと言うと・・・、正直かなり難しい状況です。それでももちろん、全員が過去最高の結果を出すことができればTOP10入りも視野に入ってくると思います。

また、このチームは圧倒的な票数から上位進出を行うスコア型のチームであり、中央値部門にはまだまだ不安が残ります。今年はスコア・中央値どちらもチーム戦上位の壁が厚く、その分厚い壁を破れるかは作品次第だと言えます。なので、注目チーム話題性も抜群ではありますが油断大敵です。

 

色々書きましたが、736974KB -CREATION-は最近のBOFに薄れてきた「譜面」を何よりも大事にする精神を持ち、「BMSとしての楽しさ」を全面的に示したBMS作家チームなので、ぜひとも今年も上位に進出して「これがBMSだ!!」と外野チームに物申して欲しいです。ライバルは強敵ですが、その総合力で上位へ進出できることを祈ります。

 

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果たして、736974KB -CREATION-チームは今年のBOFXVIシーンを創造していくことができるか・・・

勢力と容量の拡大の瞬間を見逃してはいけません。

 

また、チーム名の736974KBサイズの作品を提出するメンバーは現れるのか・・・そちらも合わせて注目です(?)

 

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